■Annecy 2004 Award Winners
アヌシーグランプリと長編部門グランプリを取り上げた6/13の記事に続いて、各賞の詳細をまとめてみた。画像付きは気になった作品。
●TV series:『Creature Comforts "Cats or Dogs?"』/英 2003
『ウォレスとグルミット』のアードマンスタジオが制作するテレビシリーズ『Creature Comforts』(邦題『快適な生活』)の1エピソード。監督はRichard Goleszowski。『Creature Comforts』は毎回、ある動物にインタビューし、その本音を引き出すというクレイアニメ。『Cats or Dogs?』は、タイトル通り、犬と猫にインタビューを敢行するという内容。犬はロンドンのドッグショー「Crafts」について何を思うか? 猫はだっこされるのが好きなのか? 防犯上、優秀な動物は誰か? 数世紀に渡って人間から愛されてきた両者が、No.1愛玩動物の座を賭けて今立ち上がる! 英国版ながら、DVDもある。また『Creature Comforts』は、1989年、ニック・パーク監督で劇場公開もされ、1990年アカデミー賞最優秀短篇アニメーション賞を受賞。国内でも1996年に『チーズホリデー』『ペンギンに気をつけろ!』と同時上映された。あと、プロミスのCMにも使われていたかと。[amazon(ニック・パーク版)]
●TV specials:『Bosom Pals "Joan's Birthday"』/英 2003
BBCで放映された2D CG&鉛筆画アニメ。舞台はプリマスの「ドルフィンパブ」。7人のやかましいオバハンがセカンドハウスのように通っている店だ。そのひとりであるJoanの誕生日、46歳になってしまうことに一抹の危機感を覚える彼女を囲むべく、一同が集まる。そして、彼女を元気づけようとするのだが、事態は予想だにしない方向に……。
●Educational, scientific or industrial films:『Daughter, a Story of Incest』/デンマーク 2003
タイトルを直訳すると「『娘』近親相姦の話」。小さな女のコが、母親が海外に出稼ぎに出ている隙に、父親から性的関係を強要される。教師やカウンセラーなど、児童の性的虐待を防止する立場にある人の教育・啓蒙のために作られたアニメーション。内容の寒々しさと鉛筆画がえらいマッチしていて、怖い。
●Advertising films:『Caisse d'Epargne "Les triples"』/仏 2004
フランスの貯蓄金庫(確か、郵貯+住宅金融公庫みたいな組織だよね? 貯蓄金庫とは何か、詳しくご存じの方、教えてください)のCM。3D CGアニメ。分娩室で未来の父となる男鹿は、出産までの間、若い牝鹿の手を取り続ける。って、どんなCM?
●Music video:『Deewana』/印 2003
スミマセン。ヒンズー音楽にさっぱり明るくないので、どんなミュージシャンのビデオクリップなのか情報を追えず(そもそもビデオクリップなのかどうかすらわからなかった)。ちなみに「Deewana」は「狂気」という意味。
●School or graduation films:『Allerleirauh』/独 2004
グリム童話『千匹皮』を下敷きにしたパペットアニメ。足のない女のコとシカの死体、キツネの頭を持ったダンサーが不思議な狂気に充ち満ちた世界に巻き込まれる。なお『千匹皮』は近親相姦のお話。ヤバげなテーマをそのまま提出できるのは、商業ベースではない学生の作品の強みか。
●Short films for Internet:『Il Branco』/伊 2003
4頭のゴリラが木の上のリスを捕まえようとアレコレ試行錯誤した末、ある1頭が奇策を講じてひとり占めする。オチはドリフテイストあふれる愚にも付かない下ネタ。受賞作中、一番、子どもに見せたくないタイプのアニメ(笑)。ボクは大好き。
●Series for Internet:『Olaf et Korpatas "Cansone"』/仏 2003
狼のOlafとカラスのKorpatasが繰り広げるコメディ。Korpatasの持っているチーズほしさに、Olafはギター片手にひとくさり唄ってみせるが……。
※インターネット関連部門2作品は、タイトルのリンクから作品を観ることが可能。