2008/11/13

ビジスタニュースに寄稿しました

■週刊ビジンスタニュース「●部屋が猥雑の私●」
http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3338

ソフトバンククリエイティブのメールマガジン「週刊ビジスタニュース」の先週配信分に寄稿しました。お題は、情報モラル教育について。子どもがネットでなんかやらかすと「情報モラル教育が!」とか「情報リテラシー教育が!」とか言っちゃいがちだけど、お前ら、情報モラル教育って言いたいだけちゃうんか、と。そういうお話をしています。で、対向が速水健朗さんの米大統領選とTシャツ(と私)。パブリシティメディアとしてのTシャツの話をなさってます。

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2008/11/05

BOOKS OF LIFE 名著の処方箋

Dscf0004今売りの『GQ』誌12月号のブック・イン・ブック「BOOKS OF LIFE 名著の処方箋」でお仕事させていただきました。

「名著の処方箋」は、恋愛、性愛、食など、50にわたるジャンルから、選者がそれぞれ5ジャンルずつピックアップ。そのジャンルに関する書籍を3冊ずつ紹介するという企画。ボクに与えられたミッションは2つ。洋書店「ハックネット」の安岡洋一さん、同じく洋書店「ユトレヒト」の江口宏志さん、ブックディレクター・幅允孝さんのもとに取材にうかがい、選書・書評していただき、それをとりまとめること。そしてもうひとつが、ボク自身も選書と書評。

お三人さんの並びからもわかるとおり、おこがましいにもほどがあることをやっております。『情熱大陸』で特集される男と同列ですよ。ボクは何様なんでしょう? 調子に乗っているのを見透かしたんでしょう。この3連休、代官山のオサレ美容院に行った嫁が、そこの美容師から「旦那さん『GQ』に書いてましたね。読みます?」なんて勧めてもらったのに、コンマ2秒で「読みませんっ!」って即答しやがったらしいです。ひっぱたくか。

さて、ボクの担当ジャンルは、

●インターネットが世の中を悪くしている。
 そんなことないですか?
●なんか盛り上がれない。
 もしかしたら、私、鬱かもしれない……。
●最近の学校って大丈夫?
 我が子を通わせるのがちょっと不安……。
●しばらくの間、
 ひきこもっていてもいいでしょうか?
●なんだかとことん、
 真っ暗な気分になりたいのです。
の5つ。「なんだかとことん、真っ暗な気分になりたいのです。」は、Yahoo!が運営する雑誌のポータルサイト「X BRAND」で立ち読みできます。

■あなたの人生を変える、名著の処方箋[ビジネス編](3)
 なんだかとことん、真っ暗な気分になりたいのです。

http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/gq/1557/3.html

ボクの受け持ちは「ひきこもり」「うつ」と、中途半端な覚悟で笑ったり、イジったりしちゃいけないネタが中心だったため、各ジャンルとも、ややストレートなセレクトになっていますが(もちろん、読んでおいて間違いのない3冊を選んだつもりですが)、安岡、江口、幅の三氏は、いい意味でやりたい放題。ジャンルにベタに寄り添うのではなく、ちょっと違った内容の書籍をあえてピックアップすることで、ジャンルについての理解を深めると同時に、それら書籍の新しい読み方を提案なさっています。上記リンクをご一読の上、ぜひ雑誌本体を手にしていただけると幸いです。

あと、ボク自身はまったくのノータッチですが、本誌の中身もなかなか。第一特集の『名著再読。』では、共産党・志位委員長が『蟹工船』を書評しています。そして、斎藤哲也さんの連載「新書プラス1」のアフリカ関連書籍レビュー、オモロ。江頭本の予備取材でディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイヤモンド』を観たときに思い、江頭さん自身も指摘していたけど、あらためて不謹慎覚悟で言おう。アフリカ、エキサイティングだわ。

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2008/10/17

7歳からのインターネット

そろそろ全国の小学校の職員室に宣伝用の見本が届いているらしいので、勝手に「いいはず」と解釈し、話してしまおう。

来年度、全国の小学校に(採択されれば)配布される、文溪堂の小学2~6年生用の道徳副読本の一部を執筆をした。

教育関係の専門用語を使ってキチンと書こうとしたら、なんだかわかりにくい漢字が山盛り出てきてしまった上に、明らかに言葉が足りてない。面倒くさいので、ざっくり書こう。

「登校途中、道に迷っているおばあさんを見かけた太郎くんは、おばあさんを助けるべく、ナビっていたら、遅刻してしまいました」

道徳の時間に読んだ副読本(道徳は教科ではないので「教科書」ではないのだが、まあ似たようなもん、と考えてほしい)に、こんなお話が載っていたのは、誰もが記憶にあることだろう。あの手の短編を、文溪堂という学校教材会社が制作する各学年向けの副読本に1本ずつ書かせていただいている。

ブログに官能小説の感想駄文を書き殴り、『週刊SPA!』誌の転職特集において「マグロの一本釣り漁師への転職」を真顔で提案する、名実ともに掛け値なしのボンクラライターたるボクが、なぜにそんな仕事をすることになったのか。

今年3月下旬に文科省が告示した「小学校学習指導要領」の第3章「道徳」に、こんな一文がある。

児童の発達の段階や特性等を考慮し,第2に示す道徳の内容との関連を踏まえ,情報モラルに関する指導に留意すること
これまた、ざっくり言うなら「来年度以降、小学校の情報モラル教育は道徳の時間にしなさいよ」と文科省が正式におっしゃっているわけだ。そして、新指導要領では、そのほかにもいろいろな改正が行われている。そこで、文溪堂をはじめ、学校教材各社は現行の道徳副読本を改訂することになったようだ。

文溪堂には『凶暴両親』執筆の際、小学校の先生や、大学で教職課程の指導をしている教授、発達心理学の先生などをご紹介いただいており、また、ボクはITライターとして今のキャリアをスタートさせている。そんな縁(と、ボクの恥も外聞も捨てきった売り込み)もあって、東京都北区立西ヶ原小学校副校長にして、文科省委託の「『情報モラル教育』指導手法等検討委員会」委員も務める野間俊彦先生と共作という形でお仕事をさせていただいた。

制作に当たって、まず、考えなくてはならなかったのは、小学校で指導すべき「情報モラル」とは、どんなものなのか。これについては、ご自身のブログで指摘しているとおり、野間先生が明快な回答をくださった。

■のまっちの情報教育通信「進化した著作権教育」
http://edublog.jp/noma/archive/283

今日、著作権教育関係の会議に出てきた。
いくつもの実践報告の文書を読んで、著作権教育もいい実践が行われるようになったと実感した。

2年ぐらい前は、著作権教育というより「著作権法教育」の色が濃く、「著作権は、著作者の死後50年たつとなくなります」(今は、70年の分野もある)みたいな授業や、唐突に著作権を取り上げた授業が多かったが、今日見た実践は、子供の心情に訴えるものや、ものづくりの過程で子供たちが著作権問題に直面するように計画されていたものがほとんどだった。

引用のエントリは著作権教育にのみ言及しているが、情報モラル教育においても、ボクらの考え方は同じだ。いきなり個別的な各論から入るのではなく、ネットに対する適切な心構えや心情を育む総論について考えることが大事。

調査機関や調査対象によって数字は異なるが、小学生のケータイ保有率は多くて3~4割。小学校のITデバイス設置状況も、情報教育に積極的な陰山英男先生が副校長を務める立命館小学校のように、電子黒板で授業をし、Felicaを使った児童証で出欠席を管理。児童のほぼ1人に1台、ノートPCを支給できる学校もあれば、パソコンルームに1クラス分にも満たない数のデスクトップPCしかない公立学校もある。

ITデバイスへの接触度合いがまちまち、というか、おしなべて低めの7~12歳児を相手に、野間先生の言葉を借りるなら「唐突に」、やれ「ブログはこう使え」だの、やれ「モバゲーは使い方を考えて遊ばないとヤベェぞ」なんて、やたら具体的な専門用語バリバリのテキストを渡したところで、これっぽっちもリアリティなど抱いてはもらえない。実際、野間先生の調査によると、モバゲーのアクティブユーザーがチラホラ増え始めるのは5年生くらいからだという。

ならば、ごく当たり前の生活風景の中で起きそうなエピソードやトラブルを描いた物語を読むことで「主人公はどうすべきだったのか」「ボクや私にも思い当たる節はないか」という、ITや情報に接触する上での心構えについて考えてもらう(道徳は説教の時間ではなく、道徳的心情を育む時間なので「説く」にあらず)ことが先決だ。

実際、野間先生ら「情報モラル教育」指導手法等検討委員会が制作した「情報モラル指導モデルカリキュラム表」を眺めてみても、セキュリティ意識や知財についての知識を深めるのは中学生から。小学生のうちは、ネットでのルールやきまり、空気を読むための基礎を知るべき、となっている。この表は、実際に学校で教鞭を執る教育のプロが考えたスケジュールだけに、子どもの知識や心の成長・発達段階と、IT機器、ネットの利用状況を十分に考慮しているのは当然のこと。各学年の小学生が確実に理解し、実践できる情報モラル教育のレベルの指標と見て、まず間違いないだろう。

そこで、学習指導要領はもちろん、同表にも準拠させる形でボクらが制作した情報モラル教育系資料が、これ。

■2年生「もりのけいじばん」
子ザルが、森の動物たちがみんなで使う掲示板(町内会の掲示板みたいなもん)に「今度、自転車を買ってもらうんだ」という貼り紙をしてしまう、というマンガ。「規則を尊重する気持ち」や「公徳心」を養いつつ、パブリックなスペースに情報をアップするときのマナーについて考えてもらうのがねらい。

■3年生「手紙を書くね」
夏休みの数日をいとこの男の子の家で過ごした女の子が「帰ったら手紙を書くね」と約束したものの、1日、2日、書くことを忘れてしまい、慌てて「楽しかったです。また遊んでね」的なテキトーなハガキを送ることに。すると、そのいとこから、どエラい丁寧な封書が届き、恥ずかしい思いをしてしまった。言葉足らずのコミュニケーションは礼儀に欠くし、気持ちを十全に理解してもらえないよ、っつうお話。

■4年生「和がし屋さんの写真」
夏休みの自由研究「街の名物地図」作りのために老舗和菓子屋を取材することにした子が、忙しそうにしている和菓子屋のご主人に気兼ねして、ダマで写真を撮ってしまう。肖像権のお話。まさに、野間先生言うところの「ものづくりの過程で子供たちが著作権問題に直面するよう計画」してみたり。

■5年生「だれも知らないニュース」
下校の道すがら、ちょいと耳にした、あるタレントに関する噂話を、ファン掲示板に書き込んでしまう女の子。いわゆる「ソースを出せ」って話。なんぼ自由に発言できるスペースであっても、確度の足りない情報は安易に公開しない自律的な子になってね、と。

■6年生「やっぱり気になる」
アニメのファンサイトで、自分の書き込みについて、ほかのファンからツッコミを入れられた女の子。いよいよハードなツッコミが入ったとき、キレてケンカを売りそうになるも……。主題は相手の意見を尊重する気持ちを育むことながら、裏テーマは「スルー力」。

個人的には6年生向けの資料が一番のお気に入りだ。以前書いた「『12歳からのインターネット』の書評っぽいもの」のとおり、学校では、その性格上「ネットの悪口に対しては全力スルーでひとつ」とは、なかなか言いにくい。さりとて、スルー力はネットを使う上でぜひとも習得しておきたい。そこで、先生に指導していただけそうな格好にどうにかソフトランディングさせてみた。結構、画期的な試みだと自負している。

さて、ここまで延々と書いてきたのだから、最後は「来年4月配本。読んでね」で締めるに越したことはない。のだが、コイツは学校配布の副読本。学校直販商品のため、やたらと発行部数はあるものの(新聞を除けば、ボクが記事を書いた媒体の中では最大部数かも)、書店売りはナシ。相変わらず「打てども響かねぇ告知ばっかだな」というツッコミもあろうが、情報モラル教育のエキスパート中のエキスパートと一緒に制作し、副読本を採択した小学校の子どもが確実に目にするという点では、どんな類書よりも実効性と影響力のある資料を作成できた自信はある。

不肖・成松、実はこんな仕事もできるんスよ(笑)。

【付記】
教科書や副読本のような学校教材の場合、子ども向けの教科書・副読本とあわせて「それらを使ってこんな風に授業を展開してみてはいかがでしょう」と提案する「教師用指導書」というものも制作する。各学年向けの指導書中には、もちろん上記のような資料制作の意図・寓意について記載したが、5年生向けでは、あわせてコラムという形で参考書籍を紹介している。取り上げたのは『児童心理2008年10月号臨時増刊 ケータイ、ネットの闇』と『12歳からのインターネット』の2冊。

『ケータイ、ネットの闇』は、金子書房の雑誌『児童心理』の別冊。野間先生など、学校の先生から、『学校裏サイト』の著者・渋井哲也ら、学校周縁から情報リテラシー教育を見つめるライターまで、いろいろな立場の面々が、今の学校と子どもを取り巻く状況を解説する一冊。子どもの好むサイトや流行りの用語・コンテンツ、裏サイトの現状、家庭でできるネット教育などを紹介する。「紙芝居の昔からニューメディアっつうもんは理不尽に叩かれる宿命にあるんだよ」「実は子どもって、それほどヤバいネットの使い方はしてないよ」と、単に恐怖を煽るのではなく、冷静に現状を俯瞰しているのが◎。

『12歳からの~』については本文中のリンクのとおり。ネットにアクセスする上での心構えを平易に説いている。荻上さんご本人がネット教育についての議論をドライブさせるための一冊と捉えている向きもあるので「これさえあれば大丈夫」というわけではないものの、考えるヒントとしては十分すぎる内容になっている。

いずれも書店で買えるので、ぜひ。もちろん、下記アマゾンアソシエイトのリンクを踏んづけていただいてもOK!(笑)

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2008/10/16

校長先生に言いつけてやれ!

産経新聞首都圏版10月8日朝刊27面の記事「就学前に親を“指南”」にコメントゲストとしてお呼ばれした。今さら8日の新聞記事の話。しかも「MSN産経」にWeb版の記事はナシ。1週間経った今となっては、図書館に行くなど、妙な手間をかけなきゃ読めやしない。打てどもまるで響かない告知で、ホントすみません。

いや、だって、取材してくれた記者さんが「掲載日は未定」って言ってたから、掲載日に新聞買えなかったし……。見本紙が手元に届いたの、今日だし……。

さあ「他人のせいにする」という下衆にもほどがある言い訳はオシマイだ。読めもしない新聞記事の見出しだけ紹介してもしかたがないので、記事をおさらいしてみよう。

この記事は「9月末から静岡県教委が来春小学校に入学予定の児童の保護者全員を対象に家庭教育講座を開催し始めている」というもの。この講座には、いわゆる「モンスターペアレント」対応の意味合いもある。講座を受けてもらうことで、親が「モンスター」化するのを防ぎたい教委の思惑はわかった。じゃあ、苦情や要求を寄せられた学校は、なにをすればいいと思う?

これが、おおよその取材内容だ。そして、ボクの回答はこんな感じ。

一般的な企業の場合「営業部」や「総務課」というようにチームでひとつの仕事に取り組むことは当たり前。一方、先生は、基本的にひとりでクラスを切り盛りしている。だからか、クライアントたる保護者から苦情が寄せられたときも、自力で解決しようとしがち。

ところが、営業の仕事や接客の仕事と違って、学校の先生という仕事は、外交的・営業的性格をあまり持ち合わせていない。そのため、どうしても交渉ごとに対するスキルを培いにくい。そんな交渉下手だから、対応をしくじることも少なくない。そして、保護者の苦情や要求はエスカレートし、先生は無用なストレスや病気を抱え込んでしまう。

なら、どうすればいいか。その答えが本エントリのタイトルだ。

「校長先生にチクればいいじゃん」

校長や副校長、学年主任、ほかのクラスの先生に相談してみればいい。三人寄れば文殊の知恵。しかも知恵を借りるのは、校長以下、経験豊富な面々。ひとりで悩むよりも、ずっとマシな解決法が見つかるはずだ。そもそも、上司への「報告」「連絡」「相談」はビジネスの世界の鉄の掟。トラブルを自力でモミ消せないなら、なんぼカッチョ悪くとも、上司に報告・相談すべきだろう。

それに「自分の苦情や悩みを校長自らが聞いてくれる」とあらば、保護者も納得してくれるかもしれない。

川田茂雄の著書のタイトルではないが「社長を出せ!」は、文句言いのみなさんの常套句だ。無理難題をふっかけて相手を困らせようとしている意地悪なひと言ではあるが、この言葉には、実は別の意図もあるように思う。溜飲を下げたいし、相手の誠意が見たいのだろう。

社長は偉い。その偉い人が、面倒くさい客たる自分に頭を下げたとあれば、多少は溜飲が下がるというものだろうし、わざわざ偉い人にご足労願った企業の誠意も感じられるかもしれない。

ならば、いっそのこと、社長を出してしまってはどうだろう。どこぞの大企業ならいざ知らず、学校では、たいていの場合、保護者が怒鳴り込んできた職員室のすぐ隣の校長室にいるはずなのだ、学校における社長っぽい立場の人が。アイツを呼んでしまえ。いわゆる「モンスターペアレント」の数など、微々たるもの。学校に数人いればいいところだ。年に数回、苦情に対応することなど、校長にとってもそれほど手間でもあるまい。

一般誌に冗談とも本気ともつかないような原稿を書くのが本業のボクではあるが、さすがに発行部数・数百万はくだらない新聞相手になんの根拠もないバカ話をしているわけではない。

拙著『凶暴両親』執筆時に取材した、ある大学教授(元校長)は「学校の中で一番ヒマなのは校長。だって受け持ちのクラスはないし、毎時間授業をやることもないんだから。先生がたは、困ったこと、手に負えないことが起きたときには、このヒマな人材を活用すればいいんですよ」「責任を取るのが責任者の仕事なんだから」と笑っていた。また、教育委員会に籍を置いていた経験もあるからか「教育委員会に報告したっていい。あらかじめ『ちょっと重大な案件を持ち込むことになるかもしれない』と伝えておけば、もしも苦情が教委に飛び火しても、然るべき対応をしてくれる」とも。

「校長を出せ!」「教委に言うぞ!」は保護者だけのものじゃない。先生にとっても必殺技になり得るよ。

なんてことを10分くらい電話口に向かって垂れ流してみたのだが、こんなダラダラ話では、およそ新聞記事になり得ない。そのため、記事中では、非常にエッセンシャルにまとめられている。18字×10行のコメント全文を引用するのはさすがにイカン気がするので、多少抜粋すると、

最近は教師の側もきまじめで交渉能力の低い先生が多く、1人で抱え込みやすい。早く上司に相談して学校全体で取り組むべき。
「【B面】犬にかぶらせろ!」で速水健朗さんが披露する一件ほど、面白おかしい事態は巻き起こしていないが、すべてを断定口調で語る「モンスターペアレントの実態をルポした『凶暴両親』の著者、成松哲さん」が、先生に対してやたらとハードヒッティングで、妙に威勢がいい人物に見えるのは事実。

なんでこんなことになったのか。記者さんに非はない。引用部分は過激に映る気もするが、少ない文字数のコメントのそこここに最大限ご配慮いただいている形跡が見て取れる。原因は多分にボクにある。

「ある大学教授から、こんな話を聞いたことがあるんだけどね」なんて又聞きの噂話みたいな「識者コメント」が載っている新聞記事、ボク自身、読みたかねぇもん。己の主張をメディアが望むデザインにギリギリまで変形しつつ、クリアカットに言い切ってこその「識者」「事情通」ってもんだ。

今回は珍しく取材される側だったが、もともとボクは取材する側の人間。これまで多くの方にお話しをうかがってきたが、媒体や企画のノリを判ってくれているインタビュイーの取材ほど短時間で済み、原稿もあっという間に書き上がる。聞いたまんまを文字に起こせばいいんだから。そんな経験則から考えるに、モテる識者になるには「空気を読み」「吐いた唾は飲まない」ことが大切なのだろう。そういう人間に、私はなりたい。

まあ、こんなところで、自分の発言のフォローに必死になっているうちは、そんなもんになんぞなれないんだけどなっ!

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2008/08/27

『?こそが人生の答え』

Sonim8月末、ソフトバンククリエイティブから発売されるソニンのコラム本『?こそが人生の答え』でお手伝いをさせていただきました。これは、データ転送サービス『宅ふぁいる便』がユーザー向けに配信しているメールマガジンで、彼女が連載しているコラムをまとめたもの。その巻頭ロングインタビューの聞き手を担当しています。

コラムの中身は、彼女の人生観、職業観、恋愛観なんかをまとめたものですが、そこは過酷にもほどがある芸能生活を送ってきた彼女。バリバリ地に足つきまくっています。

自分の【当たり前】は、他人の【当たり前】ではないのです。
≪素晴らしい出来事と辛い事の量は同等ではない≫明らかにうまくいかないことの方が多い。
≪後悔するなら、行わなかった後悔より、行った後悔をしたい≫と言っても、時と場合により、一概に言えないような気がする。
といった具合。

そして、インタビューでは、半生を振り返ってもらっています。本人著なので、書けること、書けないこと、ありましたが、やっぱり度胸が据わりかたが違う。EE JUMP時代に巻き込まれたかの事件の第一報を耳にしたとき、まずしたことは

とりあえず寝てました(笑)。
理不尽ながら単独での活動を強いられたことについても
どうにかやったんですよ、そのときは。
で、おしまい。やたらと骨太です。

書名、装丁を見るだに、いかにもイマドキの「おされな雰囲気のタレント本」「ちょっとライトな自己啓発本」と誤解されるかもしれませんが、数多の類書に比べると、明らかに読み応えは高いはず。ぜひご一読を。

さて、今回の仕事、担当編集氏曰く「江頭本や、『エッジな人々』傑作選の蛙男のページなんかを見るだに、お前、インタビュー仕事、それなりにできるみてぇだな」っつうことで、お鉢が回ってきた次第。インタビュー、それなりにできるっぽいです、ボク。各媒体のみなさま、どなたかにお話を聞きに行くとき、ボクを連れて行くと、なんかいいことあるっぽいっスよ。結構読める原稿ができあがるとか。

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2008/06/10

ダメ就職指南

■α-Synodos vol.5
http://kazuyaserizawa.com/synodos/mm/index.html

現在配信中のメールマガジン「アルファ・シノドス」で荻上チキさんと対談させてもらっています。

拙著『凶暴両親』と、荻上さんの最近の研究テーマであるところのITリテラシー、情報モラル教育を引き合いに、超近視眼的な(「親として」なんて立場での。当事者性バリバリの)教育論争の不毛さ加減について話をしたのですが、テキストをまとめた荻上さんの琴線により強く触れたのは、ボクの来歴のほうらしい。えらい紙幅を割いています。

気持ちはわかる。ボクのダラダラ話をキレイに交通整理していただいたテキストを読み返してみるぶんに、この人(ボク)、今のこの仕事にありつくために、いや、大学進学にですら、なんの努力も払ってないことがよくわかる。今、ボクがココにあるすべての理由は、強力にもほどがあるコネと営業のおかげ。最悪だわ、この人。絶望したっ!

いや、なりゆきで、意外とどうにかなっちゃってるのは、なにもボクに限った話ではない。もっともっと能力のある方々だって、そんなもんだったらしい(と自分を慰めたい!)。

たとえば、'90年代、ターザン山本!政権下の『週刊プロレス』黄金期を支えた小島和宏氏。回顧録『ぼくの週プロ青春記』によると

高校時代、父親の勤めていた会社が左前になり、家計がひっ迫

茨城から電車通学できる大学以外に進学できなくなる

当時からプヲタだったからと、日本武道館と後楽園ホールにほど近い大学を選択

あわせて、常連投稿者として、やっぱり大学の近所にあった『週プロ』編集部に出入り。そのままバイトくんに

卒業後、嘱託社員から正社員に

新日本プロレスや全日本プロレスのような老舗で大手の団体には、すでにガッチリ食い込んでいる担当記者がいる

だから、当時『週プロ』で扱いの小さかった女子プロと、まだ海のものとも山のものともつかなかったインディ(FMWとみちのくプロレス)の担当に回ることに

空前の女子プロブーム、大仁田ブーム、みちプロブーム到来

名物記者に

もちろん、小島氏の記事に煽られて女子プロ、大仁田、みちプロ人気に火が付いた部分もある。取材力、筆力に恵まれたからこそ名物記者にもなれたのだろう。が、状況を羅列するぶんには、まったくもって、なりゆきで、そうなっている。

先日、お酒の席でご一緒した尾谷幸憲さん曰く

「オレ、ライターになってすぐ『大学受験Vコース』編集部に潜りこんだんスよ。専門卒なのに(笑)。『サークルってチョー楽しそうだなぁ』って思いながら記事作ってましたよ」

それが、今やベストセラー作家だ。

これは、出版業なんつう「米一粒、釘一本もよう作らん」、社会の役に立ってるんだかどうだかもよくわからない、ふんわりした職業だからなせる業なわけじゃないと思う。

できる社員は「やり過ごす」』(好著!)の著者にして、東京大学大学院教授の高橋伸夫氏から、以前こんなお話をしていただいたことがある。

「ボクらの世代(高橋氏は'57年生まれ)のサラリーマンって、若手社員に『この仕事にやりがいを持ちたまえよ』なんてことを言いがちだけど、冗談も休み休み言え、って感じなんですよね」

高橋氏が就職活動をしていたころは、石油ショックによる不景気の影響で氷河期のまっただ中。大半の連中が希望どおりの会社になんて就職できなかったという。

「でも、食うためにはその職場で与えられた仕事を粛々とこなしていくほかない。そうこうしているうちに、たまに仕事がうまくいったりなんかして、なんとなく『オレ、この会社に向いているかも』とか『仕事って結構楽しいじゃん』って思えるようになっていっただけなんです。そんな気持ちを忘れて、若者にだけ『やりがい』を強要するのはズルいですよ」

現状、いろいろ言いたいことは誰しもあるだろうけど、よほどのことじゃないかぎりは、なんとなく今の流れに乗って働いちゃったほうが、ちょっとくらいは、いいことあるらしいよ。

【付記】
メディアの人は「若者と仕事」とか「サラリーマンの処世術」なんてお題で記事や番組を作るとき、高橋先生を取材するといいと思うよ。ルックスは、ジャガー横田の旦那チックというか、ジェントルなメガネハンサム。なのに、出てくる言葉は、上記のとおり、皮肉が効いてて、やたらとキレ味がいい。マジでオススメ。

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2008/05/28

「モンスターペアレント問題」をどうする?

■日経トレンディネット「【“新書”最前線】学芸会に桃太郎が16人! 『モンスターペアレント』問題をどうする?」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080527/1012724/

P1020701_3毎回、あるテーマに沿った新書3冊を紹介する同企画において『凶暴両親』を取り上げていただきました。尾木直樹『バカ親って言うな!』や、多賀幹子『親たちの暴走』という類書と比較することで、拙著の特徴をわかりやすく際だたせていただいております。

数年前『ウェブ汚染社会』を読んだときには「おいおい、尾木センセイともあろうお方がなに言っちゃってんのよ」などと思ったものの(『ウェブ~』については「ARTIFACT@はてな系」に詳しいです)、『バカ親って言うな!』は、教育の世界の当事者でありながら、学校ベッタリにならず、データをもとに非常に冷静な見解を示すナイスな1冊。そして『親たちの暴走』は日本のみならず、英米の学校保護者関係についても精緻に取材した超力作。そんなタイトルとともにご紹介いただけたこと、本当にありがたく思っています。

で、上記リンク言うところの「より客観的な立場にある取材者」であるボクの直近の仕事といえば、今売りの『SPA!』でメイドさん2人にマッサージされてデレデレになっている写真を撮られること。おふたりとも、チョーいいにおいがしました!

……本当にすみません。

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2008/05/20

オレたちの闘いはまだ始まったばかりだ!

■WebSPA!「秘密結社鷹の爪団 独立愚連広報部『謝罪広告』」
http://spa.fusosha.co.jp/spa0014/ent_4042.php

Koho6一昨年10月以来『週刊SPA!』と「WebSPA!」で続けてきた、蛙男商会のアニメ&マンガ連載「秘密結社鷹の爪団 独立愚連広報部」が、本日発売の今週号をもって最終回を迎えることとなりました。

アニメ業界の一般的なビジネスモデルにならい、まずは連載作品のストックを貯め、それをとりまとめたDVDを発売することで制作資金を回収することをもくろんでいたものの、その内容はといえば、ことあるごとに自民党前副総裁に赤ちゃんプレイにいそしんでいただいたりと、政治家、タレントから上場企業まで、触るもの、みな、ぶった斬るタチの悪いシロモノ。「1週間のやり逃げだから勘弁してもらえてるんじゃね」「アーカイブするのまずくね」という、大人としてまったくもって正しい意見が各所から浮上するのに、そう時間はかかりませんでした。

それでも1年半はがんばってみたものの、連載を続ければ続けるほど、叱られる理由ばかりが増え続ける豊作貧乏状態に、ブレイン一同、さすがに辟易。「最後、テキトーに謝って、やめちまおうぜ」とばかりに、戦略的撤退を図ることと相成りました(8割ウソ、2割ホント)。

次々週からは、親子そろって楽しめるファミリーアニメ連載に大幅リニューアルします。こうご期待!

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2008/05/19

他山の石

って格言がこれっぽっちも身にしみていない告知!

沢本あすかインタビューがなにかと波紋を呼んでいる今売りの『週刊SPA!』の第1特集「[ネットの深刻トラブル]被害報告」で、荻上チキさんのインタビューをやってます。

自身のインタビュー掲載誌を1号勘違い。1カ月遅れで告知しただけ、というプリティにもほどがある勘違いが、なぜか炎上騒動にまで発展した声優・長谷川静香のブログの一件を例に「最近、みんな、ネットの筆禍事件や炎上にビビリすぎてね?」なんて話を聞きに行ったんですよ。それなのに、その記事を宣伝しているのが、店頭から雑誌が消える(次週号と入れ替わる)5時間前とは、これいかに? オレもどなたかに“矯正”していただきたい!

1/3ページ程度ながら、いいこと書いたつもりなんだよなぁ。みなさんの大好物であるところの「イマドキの情報リテラシーとはなにか?」ってことについて、具体的かつ、教育現場でも使えそうな(要は実践的な)回答を聞けたつもりなんだよなぁ。

キーワードは「移動可能性」と「開放度の操作」。「テメーの昼飯の話なんぞチラシの裏にでも書いとけ」。今すぐコンビニにダッシュ! もしかしたら、読めっかも。

あと、まるで余談ながら、原稿を書いているとき、荻上さんのプロフィールを調べて軽く絶望した。'81年生まれってなんだよ。頭が良くて、言葉のキレのいい若者を見ると、うらやましいやら、ムカツくやら。ボンクラ三十路は嫉妬しかできん。いいなぁ。

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2008/05/11

そんな教育系ライター

20080424hotspa■WebSPA!「マッスル坂井の『スーパー下流レスラードキュメント!』」
http://spa.fusosha.co.jp/hotspa/muscle/

今さらも今さらですが、4月24日売りの『H♂tSPA!』誌5月24日号「マッスル坂井の『スーパー下流レスラードキュメント!』」をなぜか執筆しています。

その名のとおり、本来の著者は、プロレスラーのマッスル坂井さん。毎回、ご自身が主宰するイベント「マッスル」に登場するレスラーをイジるトンマな映像を撮影。「WebSPA!」で公開するのと同時に、その裏話を誌面で展開する連載なのですが、4月中旬、坂井さんが親知らずをこじらせ、入院。原稿を書けない事態に陥ったため、差し替え企画のライターとしてお鉢が回ってきた次第。

その差し替え企画とは「マッスル坂井を語ろう座談会」。男色ディーノ、藤岡典一、Mr.マジック、DDT・高木三四郎社長の自伝『俺たち文化系プロレスDDT』の担当編集各氏に、半ヤオ半ガチで、坂井さんについて大いに語っていただいてます。

紙幅に制限があるため、誌面では、そのエッセンスを抽出するのみに留まっていますが、映像がいい意味でヒドい(笑)。ワンカメ据え置きで小一時間回しっぱなし。ただただ坂井さんの悪口を言い続ける映像をほぼノー編集で公開しています。これぞ、メディアミックスのムダ遣い。

ヒマでヒマで死ぬかもしんないけど、もうチンチンがモゲるんじゃないかってほど、オナニーしちゃったし、いよいよやることもない。そんなときにでも観てみてください。ボクは、これから、妙にオモロかった『紅』第6話を観返しますが、なにか?

あっ、あと、誌面に入院中の坂井さんとお母様のツーショット写真が載ってます。

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2008/05/01

オレのくせにナマイキだ

■ソフトバンク ビジネス+IT「教育言説の迷走を斬る-ケータイフィルタリングやモンスターペアレント、そして教育再生会議まで」
http://www.sbbit.jp/article/8044/

拙著『凶暴両親』出版がらみで、ソフトバンクのサイト「ビジネス+IT」でインタビューを受けました。人間の器が小さいくせに、なんかデッカイことをしゃべってます。

ちなみにインタビュー中の

ページ中央に大きく「高い授業料を払ってるんだから、親も接待しろ」というモンスターペアレントの言葉が大きく書いてあって、その脇で「議員のように事務所費で落とすか」と著者が小さくツッコんでいる新書
は、吉野秀『モンペ襲来!』。

芸人のネタ本よろしく、100人の先生から聞いた(と言い張っている)モンスターペアレントの言葉を1ページにひとつずつ大書きしているだけ。で、それに対して入れているツッコミがくっだらない。

教師の安月給でブランドものをそろえられるはずがない。身の潔白を証明しろ
という、同書言うところの「モンペ」(上記インタビューのとおり、保護者をモンスター呼ばわりするのは、軽い人権侵害!)に対して
安月給だからこそ、玉の輿交際が必要なんです
と切り返すべし、とある。

このギャグで笑えるヤツとは、たぶんお友だちになれない。あと、

ウチの子の名前を呼び間違えるそうじゃないか
と学校に指摘するのも「モンペ」の行動らしいのだが、どう考えても、非があるのは先生だ。

結局何が言いたいのかというと、上記インタビューでは、そんな本に比べりゃ、ちいたぁマシなことを語ったつもり。読んでみてください。で、よければ『凶暴両親』も手にしてみてください。

そう、結局のところ、宣伝だ。それも、他人をおとしめて、自分を売る、という下劣極まりないヤツ。ごめんなさい。

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2008/04/24

老いては誰に従うの?

■『週刊ビジスタニュース』「イケてる爺さん婆さんのパートナーはどこに!?」http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3308

ソフトバンククリエイティブのメールマガジン「週刊ビジスタニュース」の先週配信号に寄稿いたしました。昨日より同社サイトでも閲覧可能になっております。

お題は「壮年・年寄り向けライフスタイル誌を眺めて」。

『LEON』がノリノリだった'06年、55歳以上向け男性誌『Z』(読み方は、爺さんの「ジー」)が創刊され、今年3月には、1月に廃刊した『NIKITA』をリレーするように、40~50代女性向けの『HERS』が創刊。『Z』が「青二才厳禁!」などと挑発的なヘッドコピーを打っていることもあり、55歳を超えても、オッサンはいろんな意味でヤる気なのか? と思いきや……。

というお話を展開しています。あらためてサイト掲載分を読んでみると、文中、一人称と三人称を取り違え、いかにも三流大卒、中学英語すらできない己を晒してしまっていますが、実は連中「積極的家庭内別居」を選択している気がしてならん、という妙な事実を浮き彫りにさせてはみました。『Z』の話を取り上げている個人ブログもいくつかあるのですが、どれもこれも、正直、電車の中吊りや新聞広告でヘッドコピーを読んだだけなのだろう印象論ばかり。「どうせ『LEON』みたいなもんでしょ」などと切って捨てていますが、全然そんな中身じゃないッスよ。

原稿書いてて、ちょっと切なくなるくらい、ヤツらは孤独。

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2008/04/22

インタビュアー冥利

■扶桑社『天職への階段 29 人の仕事愛』
http://www.fusosha.co.jp/book/2008/05648.php

『週刊SPA!』の連載「エッジな人々」'06年10月~'08年1月掲載分のうち、25本をピックアップした書籍なのですが、ボクの行った蛙男商会インタビューが転載されています。もちろん、いい話からバカなネタまで、バンバン繰り出す蛙男のインタビュイーとしての優秀さがあってのことですが、単純計算でも70本前後あるだろう連載のうちの25本の中に選ばれたのは、インタビュアーとして鼻高々。以下のとおり、他にも、時期に適っている上に、やたらなメンバーが揃っているので、ぜひ。

本書に登場する方々(登場順)
DJ OZMA
ひろゆき(「2ちゃんねる」管理人)
マッスル坂井(プロレスラー)
蓑豊(金沢21世紀美術館館長)
中田ヤスタカ(サウンドプロデューサー)
マシ・オカ(俳優)
三木聡(映画監督・放送作家)
Q・タランティーノ
高野秀行(辺境作家)
前田司郎(「五反田団」主宰、劇作家)
蛙男商会(フラッシュアニメクリエーター)
田中森一(元特捜検事・元弁護士)
海堂尊(作家・医師)
寺脇研(元文部科学省官僚)
四元奈生美(プロ卓球選手)
マーク・ズパン(車椅子ラグビー米国代表選手)
ルー大柴
中村紀洋
角川春樹(映画プロデューサー)
赤井英和
村上泰仁(「寅壱」社長)
ビートたけし×竹内薫(科学作家)
立川談志×太田光
ハリセンボン(芸人)
アントニオ猪木×山本寛斎

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2008/04/08

単著出ます

51wxku2ayrl_ss400__2初めて出る自分名義の書籍をアナウンスするものなのだから、このエントリには、もっとタイトルの付けようがあるはず。さりとて、非才ゆえ、気の利いたものがちぃとも思い浮かばず、数年前の流行語を引っ張り出してくる始末。いや「単著」って単語は、画期的な発明だわ。チョー便利。

それはさておき、昨夏ごろより仕掛かり、先月、ようやくフィニッシュした新書が、今月16日ごろ発売になります。

タイトルは『凶暴両親』。版元はソフトバンククリエイティブ・ソフトバンク新書です。

文字どおり、やたらと凶暴なタイトルであり、しかも、お題は「モンスターペアレント」。ついでに言っておくなら、タイトルは、明らかに藤原智美『暴走老人!』のダジャレ。

第一印象は、どう考えても、ここ1~2年のオヤジ系週刊誌ノリですね。「最近の親はなっとらん!」「バカな親に先生がイジメられている!」「このままじゃ教育崩壊しかねん!」などとブチ上げていそう。

ですが、中身はむしろ逆(『暴走老人!』も暴走する老人をバッシュする内容ではありませんが)。それらの言説に冷や水をぶっかけてみました。

親に理不尽に詰め寄られた心労からうつをこじらせ、労災認定される先生や、学校で暴れて逮捕される親の存在が報道されている以上、厄介な保護者は確かにいるのでしょう。ただ、保護者って“大の大人”だよ? メディアは「モンスターペアレント急増! 教育崩壊の危機」なんて言っちゃって、イタい事例をいっぱい紹介しているけれど、マジでそんな凶暴な大人が増えてるの? それに、もしもモンスターペアレントなる人物が急増していたとしても、彼らとて大の大人なんだから、キレるのにはそれなりの理由があるんじゃないの? という疑問がどうしても拭えません。

そしてもうひとつ、モンスターペアレントの存在を「ヤバいよね」とあげつらい、危機感を煽るだけの言説は、果たして何の役に立つのでしょう。苦情の対応に追われる先生は、その労苦から解放されるのか? (モンスターペアレント急増によって起きかねんとメディアが言い張っている)教育崩壊は防げるのか?

考えるまでもなく、クソの役にも立ちません。それなら、もう一歩踏み込んで、良好な保護者・学校間の関係作りを目指してみたらどうだろう。

そんな内容の一冊です。

普段、エロ小説の感想駄文をしたためてみたり、『新婚さんいらっしゃい』にエロスを求めてみたりしている拙ブログをお読みのみなさんにしてみれば、一見、用事がなさそうですが、亀田親子やら、最近の『週刊少年マガジン』やらについて、えらい紙数を割いて言及するなど、切り口は存外軽いです。独身の方でも、子どもがいない夫婦でも「ふ~ん、そんなことになってるんだぁ」なんて読んでもらえる内容にはなっているはず。多くの先生、保護者、研究者のみなさんのご協力もあり、かなり読めるものに仕上げた自信はあります。書店で見かけたら、ぜひともお手に取ってみてください。アマゾンで見かけたなら、というか、下記リンクをクリックの際は、カートに叩き込んでいただけると幸いです。

目次(抜粋)

第1章 本当に保護者は凶暴になっているのか?
置き去りにされた子ども/亀田親子というモデル

第2章 メディアがモンスターペアレントを作ったのか?

メディアが騒ぐ「モンスターペアレント」は、どこにいる?/モンスターペアレントが頭を下げれば教育の勝利!?/張り紙したっていいじゃない。教室だもの/「ありがとう」で水の味が変わる!?

第3章 学校はどのように保護者と接しているのか?
学校を開いたらクレームが押し寄せた/学校はメイド喫茶じゃありません/保護者と学校は話せばわかるのか

第4章 クレーマーのような保護者の存在が語られる背景には何があるのか?
4タイプの「凶暴」な保護者/誰でも語れる教育論

第5章 学校、そして子どもと保護者はどう向き合えばいいのか?
モンスターペアレント予防の処方せんはナシ!?/子どもはイジメのシグナルなど出しはしない/夕日町三丁目なんていらない/学校にできること、保護者にできること

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2008/02/26

お笑いの極北、行ったり来たり

江頭さんの本が増刷され、微妙にハシャいでいるその一方、2/23発売の雑誌『GQ』4月号の特集「吉本興業は、社員も“笑える会社”ですか?」で、吉本興業・吉野伊佐男社長と笑福亭仁鶴師匠の対談の仕切りをしています。基本的にビジュアルで魅せる媒体のため、文字量はいさかか少なめですが、目指したのは、芸人さんと、それを仕切るプロダクションの人らしい、自虐と謙遜、そしてその合間にチラりと垣間見せる自信の相まった対談。で、一応、クスッと笑えて、ドライブ感のある内容には仕上がったかな、と。

吉本興業と大川興業
上方落語の重鎮とテロ芸人

そんな振り幅で仕事をしている自分がちょっと好き。ついでなんで、初夏にかけて、もうちょっとあらぬ方向、本気で「なんじゃそりゃ?」な方向に振ってみるつもりです。

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美しい日本語

以前、ブルボン小林(aka.長嶋有)がゲーム『どこでもいっしょ』のネコに「いいもの=増刷」と教え込み「増刷はいいにゃ~」とほざかせて遊んでいる、というエッセイを書いていた。確かに、増刷は美しい。

というわけで、企画・構成としてお手伝いをさせていただいた江頭2:50さんの『エィガ批評宣言』の3刷(!)がそろそろ店頭に並び始めています。ご購入いただいた方、本当にありがとうございます。まだの方は、これを機会にぜひ。

あと、ブログやmixi日記などに書評を投稿してくださった方が、たくさんいらっしゃるのもありがたい限り。「タレント本=読者は基本的にファン」という性格上「美辞麗句が並ぶのは当たり前なのかな」「発売直前にYouTubeやニコ動に『江頭語録』がアップされて、ネットでのエガちゃん人気が吹き上がってるからかな」などと性根の腐ったことを思いつつ眺めていたのですが、小飼弾さんや町山広美さん、映画批評系ブログなど「エガちゃんだからとて、まず、お上手は言うまい」という方々からもお褒めの言葉をいただき、また、これらのブログを読んで買ったという方々もいるようで。本当にありがとうございます。

■404 Blog Not Found「ガチ芸人は批評もガチ - 書評 - エイガ批評宣言」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50983782.html

■延焼日記「エガちゃんと淀長さんの距離」
http://machiyama.exblog.jp/7100028/

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2007/12/16

『江頭2:50のエィガ批評宣言』

ご無沙汰しております。「たまになにやら書いたかと思いきや、銭の話かよ」って感じなのですが、お知らせを。

表題の書籍の企画・構成を担当いたしました。子細は以下のとおり。

江頭2:50の「エィガ批評宣言」

江頭2:50著 発売元:扶桑社

定価1260円(本体1200円)/四六判216ページ

(全国書店にて、12月15日より発売)

映画ファン歴35年の、知られざる最後のシネフィル、江頭2:50が、映画を愛した自身のヒストリーを作品とともに振り返る初の単行本。冠番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』の目玉コーナー「エィガ一刀両断」で紹介されたトーク傑作選を中心に、全身コメディアン=江頭2:50の血肉を作ってきた「コメディ映画」「角川映画」「韓流映画」への深い愛情を熱く語る! 映画批評業界初の「北朝鮮映画」批評にも果敢に挑戦。また、番組でも公開されたことのない「江頭が選ぶ、生涯名画ベスト25」という語りおろしコーナーも。テレビのエガちゃんしか知らないファンも、意外な深い映画愛に心打たれること請け合いの一冊である。(推薦帯は水野晴郎先生!)

(主なコーナー)

・「エィガ一刀両断」トーク傑作選10本

・佐賀の映画少年時代を振り返る「江頭ニュー・シネマ・パラダイス」

・ジャンル別作品論(「角川映画」「韓流映画」「北朝鮮映画」「コメディ映画」など)

・江頭が選ぶ「生涯映画ランキングベスト25」

(付録)

好きなDVDに貼ろう!「謹製エガちゃんシール」

(著者プロフィール)

江頭2:50(えがしらにじごじゅっぷん)

1965年、佐賀県生まれ。大川興業に所属するタレントにして、危ない芸風でテレビ界を震撼させる笑いの革命者。「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」を信条とする。現在、『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)などに不定期出演のほか、初の冠番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』(TFM+で毎週木曜日更新中)に出演中。

この書籍、当初は「TFM+のインターネット番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』内の映画批評コーナー『エィガ一刀両断』(江頭さんが最新映画を身銭を切ってぶった斬るコーナー)の書籍化」という非常にイージーな企画だったはずなのですが、その「『エィガ一刀両断』トーク傑作選10本」は、なぜか全体の1/3程度。自伝やら、江頭的エバーグリーン映画の話やら、テーマ別オススメ作品解説やら、番組では観られない、聴けない新企画が140ページばっかり用意され、しかも「『エィガ一刀両断』トーク傑作選10本」も単純な番組のテープ起こしではなく、新規語り下ろし。図版はDVDのパッケージ写真のみ、210ページほとんど活字。江頭さん、都合15回前後に及んだ取材や打ち合わせのたびに、メモや原稿草案を細っかい字でビッチリ書き込んだ大学ノートを持参。

いわゆる「タレント本」の彼岸にあるような内容になっております。だいたい、タレントさんの“初”の単行本が映画評ってのもすごい話なわけで(こちらから企画を振っておいてなんなんですが)。それだけにやたらと読み応えはあるかと。書籍出版がらみのインタビューなどもご参考に、お手に取っていただけると幸いです。

ちなみに、数あるコーナーの中でも、個人的オススメは「コメディ映画ガイド」。スタイリッシュだったり、サブカル感度が高かったりと、パブリックイメージとしての「エガちゃん」からはかけ離れているようで、でも、よくよく考えてみると、なるほど頷けるラインナップになっています。

あと、この秋から冬にかけては、新刊刊行を再開したライブドアパブリッシングに話を聞いてみたり、ガッキーブログについてなんかブツブツ言ってみたり、蛙男の連載のお手伝いをしてみたり、アッキーナ「アンタのブログ、面白いね」って言いに行ったり、初音ミクに淫語をしゃべらせてみたり、小中学校の校長先生に話を聞きに行ったりしながら過ごしておりました。とりあえず、成松、生きてます。

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2007/08/11

I wanna be your dog

タイトルはアレですが、イギー・ポップとは全然関係ありません。

先週配信されたメールマガジン『週刊ビジスタニュース』(ソフトバンククリエイティブ)に「カネ持ち雑誌の欲望はどこへ向かうのか」という原稿を書きました。先月のアニヤ・ハインドマーチのエコバッグ騒動をフックに、タイトルどおり、「『25ans』や『BOBOS』のような、プチブル(に憧れている人)向け雑誌と、その読者がどこに向かおうとしているのか」「いわゆる『ワナビー系』の人たちに見られる『特に何らのアクションを起こすわけでもなく座しているだけ。でも、何者かになれる日を待ちこがれている』感じに対する違和感」についてのお話を展開しています。

http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3199

でバックナンバーが公開されているので、ぜひご一読を。そして、定期購読のお申し込みを。タダですし。

今、あらためて考えてみると、いいトコのお嬢様しかなり得ない「ソーシャライツ」に憧れるのって、もはや「ワナビー」ですらないんですよね。なりたがって(wanna be)も、フツーのサラリーマン家庭に生まれた以上、ソーシャライツたり得ないんですから。それでも『25ans』読者がソーシャライツに焦がれるのは、バカだからなのか、それとも(制度化されているされていないは別として)目に見えて「身分」が存在していた時代の人が「お姫様(お嬢様)はステキだにゃあ」と諦め半分羨望半分で上流階級を眺めていたような心持ちなのか。掘り下げてみたいところです。ただ、ボクはどうやってリサーチすればいいんでしょう? 『25ans』読者をとっ捕まえて「あなたバカですか?」って聞くわけにはいかないですよね、たぶん。

ちなみに、この原稿は「特別寄稿」。で、レギュラーの執筆陣は、山本一郎氏、小田嶋隆氏。そして、主な特別寄稿陣は、本田透氏、速水健朗氏、栗原裕一郎氏などなど。ボクも結構書かせていただいているのですが、配信されるたびに嫁は「あんた完璧にブービー賞だわ」。ボクも「ボクの『特別寄稿』の『特別』の意味は『特殊学級』の『特殊』と、そう大差ねぇな」という気が……。

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2007/04/16

Thank youりしー

■ゆり花日和「ゆり花日和が、今度は・・・」
http://yaplog.jp/yurisii/archive/2105

4/4売りの『日経エンタテインメント!』5月号の「ブログ日記拾い読み」(毎月2つのタレントブログを読みながら、ボクが何かブツブツとホザく連載)で、ゆりしーこと、声優の落合祐里香さんのブログ「ゆり花日和」を紹介したところ、ご本人のブログで記事をご紹介いただいた。1/4ページの小さな記事なのに3冊も買っていただいたようで。ありがとう、ゆりしー! 1年近くやっている連載だが、ボクの紹介記事をご本人がブログで取り上げ返してくれたのは、第1回目のよゐこ・有野晋哉氏以来だ。

で、それにあわせて「にゅーあきばどっとこむ」やファンブログ、2ちゃんねるのゆりしースレでも紹介してもらっているようなのだが、

■にゅーあきばどっとこむ「ゆりしーが「ド貧乏話とネガティブ日記」と雑誌に紹介された」
http://www.new-akiba.com/archives/2007/04/post_8708.html

■まっパ・4/5「落合祐里香さんのブログが日経エンタテインメントで紹介されたらしい」
http://hbrk001.hp.infoseek.co.jp/log5.html

ド貧乏話とネガティブ日記でアイドル声優ブログ一番人気に輝く
という見出しで紹介されており、まあ、内容もそんな感じなのですが……。
ゆりしー的にいいのかこれは……。

■2ちゃんねる・声優総合板「こんなゆりしーかわいそう」
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/voice/1131375335/

557 :声の出演:名無しさん:2007/04/15(日) 18:03:30 ID:wHEf7Skj0
日経エンタ読んできた
・・・・・・・・(´;ω;`)かわいそうです

あっれー????? 悪口を言ったつもりはないんだけどなぁ……。

一切冗談ではなく、本気も本気で言わせていただくが、ボクは彼女のブログを絶賛したつもりだ。これは同連載でも再三書いていることなのだが、猫も杓子もブログをおっ始めるようになった今、タレントブログは星の数ほどあるが、特に若い女子のものの大半は、明らかにプロダクションのチェックを受けている。中には、本人が書いていないのが一目瞭然のものもある。ただ、それを批判する気は一切ない。全世界に開けっぴろげになっていて、コピペも自由なインターネットの世界だけに、自社商品が不用意な発言をしてくれるのを避けたいプロダクションの気持ちはイヤってほどわかる。実際、有名人のネットでの舌禍事件、筆禍事件は少なくないし。

そんななか、“アイドル”声優という立場でありながら、うまい棒で飢えをしのいだ話やら、ちょっと暗い生い立ちやら、明らかに日常のネガティブなことを反映したのであろうポエムやらを堂々と全世界に配信する彼女の姿勢は評価されるべきだろう。「タレントが自由に情報発信できるメディア」たるタレントブログで聞きたいのは、こういう声だ。本人が書いてすらいない、昨日食った昼飯の話なんかじゃない。

さて、以下に件の記事を転載する。ボク、悪口言ってます?

 05年、人気アニメのヒロイン役も務めながら、居酒屋の日払いバイト(!)をクビになり、
一日一食です。今日はうまい棒のお菓子だけで過ごしました★(本文引用、以下同じ)
と、ブログでカミングアウト。いろんな意味でファンを心配させた、ユリシィこと落合祐里香氏。
 その後も会費1000円でオフ会を開くために会場のメイド喫茶でバイトしたり、「胸がメキメキ大きくなって」みたり、ボヤ騒ぎを起こしたりと、快調にネタを提供し、カルト的な人気を誇るようになった彼女だが、その真の魅力はダウナー系の記事にこそある。
 アンチユリシィのアニメファンや関係者にバッシングされれば、
こんなに叩かれたり、嫌がらせされるっていうことは、きっと、私が魅力のない人間だから
父も母も、子供の頃私のことを嫌いだったから
と、思い切りヘコみ、時には、
私は人間
心がちゃんとあるから悲しいっていう自分の気持ちも理解できる
と、ものすごく後ろ向きなポエムを発表する。
 イメージが大切なアイドル声優でありながら、ネガティブな顔を大胆に披露する姿勢は素晴らしい! 誰が何と言おうと応援させていただきます!

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2007/01/20

青橋由高インタビュー第5回(最終回)「官能小説家なりました!~さよなら」

⇒第4回はこちら
――さっきから気になってたんですけど、先生の自虐系のボケに対して、編集さんが即応したり、わざとスルーしたり、ちゃんと笑いを広げにいっているのを見てると、作家と編集者のいいコンビネーションができてるんだなぁ、って思えるんですよ。今日、作家取材ってことで「厄介な人だったらどうしよう?」とか思ってたんですけど、その役割演技というか、連携のおかげですごくスムーズに取材できてる気がするんです。ホントにありがとうございます。
青橋 いつも、こんなに和やかならいいんですけどねぇ……。たとえば、〆切遅れると催促のメールが来るじゃないですか。それはおっかなくてしょうがないんですよ。
――すごく判ります(笑)
青橋 だから、金曜日の夜にメールがないとうれしいんですよ。「ああ、土日生きながらえた」って(笑)
――ええ、ええ! 痛いくらい判ります。
青橋 ところが、たまーに土曜日に電話かけてくるんですよ、ご自宅から。「仕事してますよー」って。
――いい意味でプレッシャーになりますよね。
青橋 向こうがそうやってサボってない、手を抜かない以上、こっちもサボれないし、手を抜けなくなりますよね。私自身、サボり癖があるんで、一回どこかで手を抜いたら、坂道を転げ落ちるかのように行っちゃうと思うんですよ。だから、そういう電話があると、決まって「〆切は遅れますけど、手だけは抜きませんから」って言ってます。手を抜いたらオシマイですよ。もし、それでそこそこの数字が出ちゃったら「ああ、もうこれでいいや」ってなりますから。
――やっぱり、ちゃんと編集さんの意図や希望が先生に通じてるし、逆もまた然りだし、お互い、それに応えてる感じがするなぁ。
青橋 その代わり、付き合いが長いせいか、さっきも話しましたけど、新しいことを実験する、何かフェアとか、っていうと私が駆り出されるんですよ。
――実験要員だ(笑)
青橋 モルモットですよね(笑)
――それって、作品のクオリティや売り上げが安定してるからじゃないですか? 作品自体がダメだったり、イマイチ売れてない作家さんだったりすると、フェア自体の効果測定ができないじゃないですか。ある程度以上売れる作品の売り上げがフェアによってナンボ上積みされるかを知りたいんでしょうから。
青橋 いや、違うと思いますよぉ(笑)。フェアなんか知らないうちにやってますから。本屋に行ったら「あっ、なんかフェアやってる」って感じなんですよ、ホントに。
――内容に関して編集さんのディレクションってあるんですか?
青橋 いや、プロットと本編でメインヒロインが入れ替わるって話じゃないけど、中身はかなり任されてますね。2作目くらいまでかな、内容について指摘があったのは。ただ、キャリアを積んできたこともあるから、内容的にも、部数的にもハードルをだんだん高く設定されている感じはしますね。
――しかも、読者も、青橋作品がどんなものか判ってきているというか、目が肥えてきてますよね。
青橋 だから、新刊発売後1カ月くらいは怖いんですよ。「今回はハズレだった」って言われるんじゃないかって。「もう終わった」とか。前に比べて落ちたと思われるのがホントに怖いし、自分自身「もうピーク過ぎたんじゃないか」というプレッシャーを常に感じながら書いてます。おかげさまで、最新作(当時)の『あねらぶ』が部数も評判も一番いいんで、ちょっと安心してるんですけどね。「これで、もうしばらくおまんま食えるな」と(笑)
――ただ、最初の読者であり、しかも、日本一ジュブナイルポルノを読み込んでいるだろう編集さんの目をパスしてるんだから、そこまで怯えることもないのでは?
青橋 確かにそうですね。だから、原稿を渡す時に毎回聞いてますから。「大丈夫ですか?」「ホントにお世辞言ってませんか?」「つまんなかったら、つまんないって、さっさと言ってくださいね」って。お世辞なんだか、本音なんだかは知りませんけど、一応、その原稿でOKはいただけてます(笑)
――編集さんにとっても、おまんまを食えるか食えないかの問題だから、お世辞なんか言いませんって。ちなみに、一番売り上げがよかったり、手応えを感じたりした作品って?
青橋 たまに読者の方に「どの作品が好きですか」って聞くんですけど、ホントにバラバラなんですよ、これが。普通、これだけ書いてれば、代表作ってありそうなものなんですけどねぇ。
――確かに(笑)
青橋 どれが飛び抜けて売れてるってのもあまりないみたいですよ。
――裏を返せば、すべて高評価ってことですよね。
青橋 3割弱くらいは残すけど、ホームランはないぞ。そんな7番打者(笑)
――いやいや、エースなんですから(笑)
青橋 確かに100万部とかいってみたいですけどね。
――今、官能小説に限らず、文芸の世界で100万部ってのはちょっと……。『電車男』みたいな例もありますけど、あれはネタ本ですから。ああいうネタというか、飛び技でもないとムリですよ。映画化やドラマ化なんてオプションがあってもムリな作品も山ほどあるんだし。
青橋 やっぱりかぁ(笑)。でも大ヒット飛ばして、それで一発で消えるよりも、ずっと長くやっていきたいな、ってのはありますけどね。大ヒットなんかすると、絶対勘違いしますから。こっそり日陰で生きていこうかな、と。
――だから、エースなんですから!(笑)
青橋 いや、日陰は日陰なんですよ。オタク業界、出版業界の鬼っ子(笑)
――ああ、ジャンルの性格はそうかもしれませんね。
青橋 それを忘れちゃいけないんです。ポルノが明る過ぎたりしたら、なんか違うじゃないですか。「日陰でも立派に育つ雑草になるぞ」と(笑)
――最後に目標まで掲げていただいて。今日は本当にありがとうございました!
青橋 こちらこそ、ありがとうございました。すみませんねぇ、バカ話ばっかりで。
――いえいえ、面白いお話ばかりで(笑)
青橋 (担当編集氏に向かって)あっ、そういえば、対インタビュー用の口裏合わせとかネタ合わせとか全然しませんでしたね。
――それを僕の前で言っちゃダメじゃないですか! っていうか、ネタ合わせって何!?
【fin……?】

以上が一昨年末のインタビューのほぼ全文なのだが、原稿の流れに乗せにくかった散発的な質問とその回答については、カットさせていただいた。そこで、最後に、それらの言葉の中でも、特に印象的だったものを簡単に紹介しよう。

本当の意味で心に残るのは、映像よりも紙媒体だと思うんです。たとえば、小説やマンガの中の好きなシーンって「あのページの○行目」とだいたいの場所を覚えておくことができるじゃないですか。「左ページのここら辺にあったな」とか。でも、同じ小説、マンガ原作の映画があったとして、そのシーンを「○時間○分○秒ごろ」って記憶するのは難しいですよね。このリアルな場所や位置としてシーンを記憶できることというのは、紙ならではの強みですよ。
たった1行、数文字で大きなインパクトを与えられるのも小説の魅力ですよね。ミステリーなんか特にそう。綾辻行人さんの『十角館の殺人』の最後の1行なんか「この1行のためにすべてがあったのか」とゾクゾクさせられました。しかも、たったの1行で語られている分、そのシーンを再現した映像よりもインパクトは大きくなる。ジャンルは違うけど、あの境地を目指したいですよね。
私、(ライバルレーベルと目される)キルタイム(コミュニケーション)の「二次元」シリーズって普通に好きなんですよ。私自身もそうですし、美少女文庫も、先方もそうだと思うんですけど、レーベルカラーがキレイに棲み分けされているし、とりたてて敵視してはいないんじゃないですか。共存共栄できればいいですよね。作品のバリエーションが広がるし。いつか先方からお声かかんないかな? って、編集さん、目が怒ってますね(笑)

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2007/01/18

青橋由高インタビュー第4回「絶対無敵官能小説家」

⇒第3回はこちら
――読者層って、だいたいどのへんだと思われます?
青橋 (美少女文庫)創刊当初は19歳、大学生くらいをメインターゲットに想定してたみたいなんですよ。ギャルゲーってあるじゃないですか? 18禁ゲームとか、あれを買う人たちあたりがターゲットなんじゃないですか。20代前半くらいから? でも、今や16歳の作家さんもいますからねぇ。
――そのあおぞら先生の登場っていうのも今回の企画のフックになってたりするんですよ。こういうチャレンジができるってことは、レーベルや業界が元気がいい証拠だと思うんで。先生の作品の読者層ってお判りになります?
青橋 本屋さんなんかで見てると、って、なんで作家が自分で客層をリサーチしてるんだか判らないですけど(笑)、その20代前半の方はもちろん、サラリーマンの人とかも結構買ってくださってますよ。あと、年配の方とかもいたし、結構バラつきがあるみたいです。女性が買ってるのを見たこともありますから。女の人からメールもらったこともありますし。
――どんな内容でした?
青橋 「もっとエグくしてください」って。
――ハハハハハ。読者の貴重なご意見だし、お答えしなきゃ(笑)
青橋 ただ(美少女文庫は)アンケートハガキを挟み込んでないから、正確なところはほとんど見えてないですね。売り上げの数字なんかを見ると読者さんが定着してくれている感じはしますけど。あと、私はブログをやってるから、感想も来ますけど、そういうのを送ってくれる人って、貴重だし、珍しい存在だと思うんですよ。そのほかの99%の人たちとは作品との付き合い方が違うんだろうな、と。
――絶対にそうですね。基本的に九分九厘の読者の方はヌキ目的、ポルノメディアとして買ってるわけですから。アンケートハガキがあっても、それを返送するってことは、それこそさっきの僕の性癖暴露じゃないけど、イコール、自分が何でヌいているかをカミングアウトすることになっちゃう。普通は二の足踏むでしょうね。僕みたいにブログを開いて書評してるヤツがちょっとおかしいんであって。
青橋 でも最近増えてますよね、書評する方。
――増えてますねぇ、おかしなヤツらが(笑)
青橋 ホントは人には言えないけれど、でも言いたい感じというか。基本的に日陰にいるんだけど、ちょっとだけ表に出たい感じがあるんだろうなぁ。「トラック焼けしちゃうよ」みたいな(笑)
――せめて窓から腕だけ出したいって感じで。確かに読者の数が増えた上に、ネットっていう、個人が自由にアウトプットできるメディアもある。それなら好きな映画について語るような気分で書いてみようって人が出てきてもおかしくはないんでしょうね。ブログやmixiなら、ある程度、素性をごまかしながら書けますし。僕はほぼ丸出しですけど(笑)
青橋 でもやっぱり、読者の方の大半は顔が見えないから、作る側はいっつも手探りなんです。読者に媚びを売れない手探り状態だからこそ、いいものを作っていくしかないっていう思いはありますよ。それに、媚びた瞬間、きっとなんか違うものになっちゃいますから。きっちりと書いていくしかない。
――先生の考える「きっちりとした作品」とは?
青橋 作家さんには2通りあるらしいんですよ。要するにストーリー派? ストーリーを最初に考えて、エロをあとから肉付けしていくタイプ。それと、エロのシチュエーションとかがまずあって、ストーリーは後付けしていくタイプ。私はエロが先なんです。で、そのあとにストーリーとか設定。とりあえず「こういうシチュエーションで」とか、かわいいコとか、エッチなシーンとか、コスチュームを考えて。そこから、ストーリーをでっち上げてますね。
――きっちりとした作品をでっち上げ(笑)
青橋 あくまで官能小説ですから。エロが主軸にあって、それでいてちゃんとしたストーリーがあればいいかな、という作りを目指しています。もちろん、エロが後付けでも、素晴らしい作品を書く作家さんはたくさんいらっしゃいますけど、私はそっちの方が書きやすいですね。
――なるほど。
青橋 と思ってますけど、上手くいかないのが……
――いやいや、上手くいってるじゃないですか。
青橋 「エロ心を忘れちゃいけない」って、いつも言われてるんで。
――エロ心!
青橋 でも、ホントにそういう目的で買っている人たちを絶対に裏切っちゃいけないんで。一回でもハズレを引いちゃったら、自分の作品だけじゃなくて、レーベル自体が否定されちゃいますからね。ほかの作家さんにも、会社にも迷惑がかかっちゃう。それは気をつけてます。だから、自分のブログで最近買った本の紹介なんかもやってますけど、間違っても、ほかの人の作品、それがたとえ他社のものでもけなすこともしないようにしているんです。
――ジュブナイルポルノを読むのって、いわゆるオタクが中心だと思うんですよ。『電車男』人気なんかのおかげで、オタクの裾野がウワッと拡がってはいるものの、現状、そのすべてにジュブナイルポルノがリーチしているわけじゃない。狭いオタクの世界の中だけでも、まだまだ取るべきパイがいっぱいあるのに、ほかの作家さんの足をひっぱることは、先生の得になる以前に、その芽を潰すことになる。そんなバカなこと、やってる場合じゃないですよね。
青橋 そうなんです。それに、そもそもけなすことって嫌いなんですよ。作品の好き嫌いを書くのはアリだと思うんですけど、善し悪しを言っていいのは、読者さんだけ。私じゃない。だから、本当に面白かったもの、良かったものだけを薦めるようにしています。
――ムダに褒めそやす必要はないし、悪いことを隠すことも絶対にやっちゃいけないんだけど、“これから”のジャンルなんだから、そうやってポジティブな面を押し出す姿勢は断然正しいですよ。
青橋 ブログで自分の作品について触れるときも同じスタンスなんです。後書き代わりに作品解説をしてますけど、言い訳ともいいますが(笑)、それも、裏話みたいな読者サービスはしても、マイナスになるようなことは絶対に書かないようにしています。私生活の愚痴は書きますよ。「担当さんが〆切についてなんか言ってきた」とかって愚痴は書きますけど、作品については、もう手を離れた以上、読者のものですから。作品について「ああしたかった、こうしたかった」とか、キャラクターについてどうのこうの言うのは、やっちゃいけないことだと思うんです。
――それはなぜ?
青橋 (著書を手にしつつ)キャラクターやストーリーについては、これで完成品なんですよ。それを補足することはあっても、足を引っ張っちゃいけない。どれも愛着あるし。それに、イラストさんも関わっていますから。イラストさんと私と編集さんの共同作業で作ったものだから、それを1/3を担当した私が崩しちゃいけないと思ってます。
――素晴らしい!
青橋 この世界は「ナポレオン」や「ナポレオンXX」が蒔いた種に、キルタイム(コミュニケーション)さんが肥料と水をやってくれて、育ってきたという歴史がある。そして、今、ようやく実りの時期を迎えつつあるんだと思うんです。この果実をみんなで大切に守っていければいいですよね。で、最後は私がオイシイところを刈り取れればいいなぁ(笑)
――盗っちゃダメですって! せっかくいい話をしてたのに、なんでオチを付けなきゃ気が済まないかな?
⇒第5回に続く

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2007/01/15

青橋由高インタビュー第3回「増ページ~官能小説家は交渉中!」

⇒第2回はこちら
――「(文章量を)削れ」ってオーダーはあるんですか?
青橋 もう『あねらぶ』とか……。ねぇ?(笑)
――(取材現場に並べた著書を眺めつつ)確かに束(つか。本の厚さのこと)が違いますね。
青橋 あっ、だから、最近は〆切のことだけじゃなくて、それも怒られるんだった(笑)。とにかく「長い」「削れ」「ページを抑えろ」と。当然、こっちは「イヤだ」と。
――ページ数が増えれば単価が上がるし、売れ行きにも影響するから、版元さんの気持ちもわかりますけどね。
青橋 それはもちろんわかってるんですけど、最近は毎度ページ数の相談をしてますね。「二段組みにしませんか?」「上下巻にしませんか?」って言ってみるんですけど……。
――当然……。
青橋 ダメですねぇ(笑)。
――でも、スゴいじゃないですか。普通、冊数を出せば出すほど、アイデアって枯渇しそうなものなのに、逆にボリュームが出てくるっていうのは。
青橋 なんなんですかねぇ。ダラダラしちゃってるんじゃないかって気もするんですけど……。
――そうですか? 変に冗長になってるってイメージはないですよ。
青橋 セリフが多いから行数が増えてるっていうのは自覚してるんですよ。会話劇は書いてて楽しいから、つい筆が進んじゃう。しかも「普通のパートが楽しい」って言ってくださる読者さんも多いですし。なんなら「エロくないけど楽しい」って言われることも少なからず……。それ、ホメてんのかよ!(笑)
――「エロくない」は冗談にしても、その評価って案外多いと思うんですよ。「ラブコメとして楽しく読めた。面白かった」って。
青橋 「全然エロくねぇ」とか「使えねぇ」とか言われると困りますけど「面白かった」と言ってくれれば、満足していただければ、それはそれでありがたいですね。ただ、やっぱりフランス書院ですからね。
――官能小説としての機能性は機能性として大事にすべきですよね。
青橋 そう、機能性(笑)。頑張って書いてるんですけどねぇ。エロ、手抜きはしてませんよ。
――それはさっき(第2回)うかがいましたし、実際、勃ちますけどね。って、なんで僕は、こんなところで性癖を暴露してるんだか(笑)
青橋 もちろん「エロい」って言ってくれる読者さんもいますけど、ただ、それ以上に「笑えた」が多い(笑)。『恋妹(~彼女はふたご!)』の「最初のおバカな掛け合いのところが面白い」とか、そういうのが結構多いですね。
――ああ、その人の気持ち判るかも。
青橋 ただ「文章がヘタクソだ」とも、さんざん言われるんですよねぇ……。
――へっ? 今回取材に来たのは、一番書ける人だからなんですけど……。
青橋 文章をほめられたことないんですよ。同人ゲームのシナリオ(ソフトさ~くるクレージュ『DISCODE』シリーズ、田辺組『Hate sty night』など)なんかもやってますけど、某メーカーの担当さんも「青橋さんの文章は上手くはないですけど、味がありますね」って。ほめてたのかなぁ、あの人?
――いや、たぶん残念ながら……(笑)
青橋 この方(担当編集氏)も「上手くない!」って、はっきり言いましたからね。
――(担当編集氏、即うなずく)。そこ、即答したらダメじゃないですか!(笑)。実はジュブナイルポルノって官能表現がすごく難しいポルノメディアだと思うんですよ。作風にもよるんでしょうけど、ラブコメの場合、日常パートはアニメ的というか、ライトノベル的な明るさや軽さがなきゃ面白くないし、とはいえ、官能パートまでそのトーンで書かれちゃうと、勃つものも勃たない。だから、いわゆる官能小説的なハードさも盛り込まなきゃいけない。でも、隠語バリバリでゴリゴリの官能表現にしちゃうと、それはもはや“ジュブナイル”ポルノではないわけで。
青橋 まあ、そうですね。
――でも、青橋先生とか、わかつき先生とか、森野先生とか、河里先生なんかは、その軽くて明るい日常パートとハードめの官能パートをすごく上手にリレーさせているイメージがあるんですよ。一般的な官能小説とはちょっと違う、ジュブナイルポルノらしい官能表現のスタイルも持っている。だから、美少女文庫のサイトでも先生方を「エース」って呼んでるんでしょうし。
青橋 (吐き捨てるように)いや、あれはお上手言ってるだけッスよ。わかつきさんたちこそがエースですから。
――何を自虐的になってるんですか(笑)
青橋 だって、いっつも(担当編集氏に)言われるんですよ。「わかつきさんたちがエースですから」って。
――それは、ほら、逆にアレですよ。わかつき先生の前では「青橋先生がエースです!」って……(担当編集氏、沈黙)。あれ??? 僕、地雷踏みました?(笑)
青橋 ほめられませんよぉ。いつも「まあまあですね」とか「そこそこですね」って。「売り上げどうですか」って聞いたら、それも「そこそこですね」(笑)
――実際、発行部数ってどれくらいなんですか?
青橋 さすがに具体的な数字はバラせませんけど、おかげさまでそれなりに出てるなって感触はあります。それに、毎回だんだん上がっていますし。
――すごいじゃないですか!
青橋 最近は「レーベル全体の売り上げが伸びてるんだから、これだけ(の部数)いけるものをお願いします」ってこともよく言われるようになりました。読み手が増えている分、一層手は抜けなくなってますね。もともと手を抜いたことなんて一度もないですけど。
――そりゃそうでしょう。
青橋 今('05年12月下旬)、次回作(『メイドなります!~おしおき』)の第一稿を入れたばっかりなんですけど、その完成度って50%くらいなんですよ。原稿はできあがってるんだけど、全然面白くない。だから、これからイラストが上がってくるまでの1カ月の推敲期間のうちに、ヘタしたら数十ページ? 書き足したり、削ったりするんじゃないですかね。
――いつもそのくらいリライトするんですか?
青橋 納得するまで、ひたすら書き替えますよ。「そこまでやらなくていい」ってとこまでやりますね。『あねらぶ』も「もう完成。OK」って言われてたんだけど、ちょっと待ってもらって、後半の学校のシーンを30ページくらい書き足したんですよ、確か。「これを入れないと、ヒロインの立場がなくなっちゃうから」って。
――そういう経緯で、あのボリュームになったんなら、ファンはもちろん、制作側も納得なんじゃないですか。
青橋 ホントはあと20~30ページ書きたかったんですけどね。「もう勘弁してくれ」と(笑)
――340ページ?
青橋 いっそのこと『終わりのクロニクル』を目指してみたいんですけどねぇ。背の高い直方体の本を出してみたい(笑)
――表1(表紙ページのこと)の幅と束が大して変わらない(笑)
青橋 そう。「単独で縦に立つよ」って(笑)。やってみたいですけどね、一回。
⇒第4回に続く

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2007/01/11

青橋由高インタビュー第2回「甘姉~彼女は触手少女!」

⇒第1回はこちら
――タイトルってどうやって決めるんですか?
青橋 最初の打ち合わせでシチュエーションやキャラクターなんかのアウトラインを決めた後、タイトル案をいくつか持って行けば、あとは編集部で候補を絞ってくれるって感じですね。『あねらぶ』でちょっとテイストが変わったかな。それまで、私の作品ってタイトルの縛りがあったんですよ。
――ああ、基本的に「漢字二文字~彼女は○○」とかですよね。
青橋 ええ。最初に『微熱(~彼女は水泳部!)』とかにしちゃったもんで。だから『あねらぶ(~彼女は三姉妹!)』も最初は『甘姉』ってタイトルだったんですよ。それが、紆余曲折あって『あねらぶ』になったという。
――『あねらぶ』の方が好きかも。
青橋 タイトルはいつもギリギリまで悩みますね。『約束(~彼女はウェイトレス!)』くらいかなぁ。すんなり決まったのって。「これしかない」ってタイトルだったんで。あとは毎回悩みますね。『(純情~)彼女は剣道部!』なんて、タイトルのためにプロットの方を直しましたからね。
――へ???
青橋 これ、最初は全然違う話だったんです。だけど、その話だと『彼女は○○』って形にできなかった。『彼女はバルキリー』くらいしか思いつかなかったんだよなぁ。
――バルキリーは判りにくいですねぇ。タイトルから内容がさっぱりイメージできない(笑)
青橋 だから「剣道部にしましょう」ってことになって、プロットごと書き換えたんですよ。そんな本末転倒パターンは、さすがにこれだけですけどね。あっ、でも、タイトルからストーリーを考えたこともありますよ。打ち合わせ中、(ファンである千葉ロッテ)マリーンズのこととか、野球の話をよくするんで、そのノリのまま「『彼女は野球部』ってどう?」とか言って、その場で適当にストーリーも作って。一生通らなそうな企画だったけど(笑)
――さっきのバルキリーの話じゃないけど、良くも悪くもタイトルを聞けば、だいたい「こんな話だろう」って内容を想像できますもんね。『世界の中心で、愛をさけぶ』って聞いた瞬間「あっ、この本、オレには用事ねぇや」って判ったように。だから、タイトルから物語が生まれるっていうのもアリなのかも。
青橋 ハハハ。そういう感じです。
――で、実際の執筆の流れは、そのアウトラインを決める打ち合わせがあって、その後プロットを書いて、編集サイドのOKをもらったら、原稿を書き出すって感じですか?
青橋 そうですね。ただ、本編を書き進めているうちにプロットからメインヒロインが変わっちゃうこともあるくらい、プロットっていい加減だったりするんですよ。
――へぇ。
青橋 (担当編集氏、力強くうなずく)即答だもんなぁ(笑)。でも、そうやって入れ替えたところで、今度はサブヒロインの方が評価が高くなっちゃったりもするし、ファンの方の好き嫌いを完全に読むのはムリだから、原稿を書く時「このコ(プロット上のサブヒロイン)をメインにした方が面白いな」と感じたら、そのノリを重視して書いちゃうんです。
――編集部から元に戻せとは……。
青橋 言われませんね。それよりも「とりあえず納期までに上げろ」と。最近、そればっかだなぁ(笑)
――それ、僕も耳が痛いです(笑)。だいたい打ち合わせから入稿までってどれくらいの日数かかるんですか?
青橋 2カ月ですね。
――早えー。
青橋 (伏し目がちに)理想論は……。
――目を見てしゃべってくださいよ!(笑)
青橋 理想論は、ですよ……。だいたい、3カ月くらい、2カ月半くらいですかね。
――にしても速筆ですよ。じゃあ、年間3~4冊くらいのペースで出す感じですか?
青橋 私は「年間3冊」と言ってはいるんですよ。「3冊くらいがいいんじゃないですか」と。
――はい。
青橋 ただ、この方(担当編集氏)は「4冊だろう」と。「●●先生は年1冊じゃないか!」って思うんですけどねぇ(笑)
――ハハハハハ。よその版元の作家さんを引き合いに出しても(故に伏せ字)。
青橋 ダメですねぇ。逆に(年4冊以上刊行する)わかつき先生と比べられたりしちゃって(笑)
――作家さんに対する毀誉褒貶いろいろあるから、先生的にはあんまりよろしくない存在なのかもしれないんですけど、2ちゃんねるの「エロ漫画小説」板ってあるじゃないですか。あそこの該当スレッドなんかを見ても、年間2~3冊だと「ああ、今年は少なかったね」みたいな話題になってますよ。
青橋 あっ、やっぱりなってます?
――先生に限らず、どんな作家さんに対しても刊行ペースの話題は持ち上がりがちですね。ファン、特に2ちゃんの住人みたいな“強い消費者”の生のコメントなんて、作家さんにとってプレッシャー以外の何物でもないんでしょうけど、やっぱり「できればたくさん読みたい」って思ってるみたいです。ファンなんだから、当然っちゃあ当然ですけど。
青橋 みんなから「『季刊青橋』にしろ」ってよく言われるんですよねぇ。
――四半期に1冊ずつ?
青橋 来年('06年)は「4冊書け!」って厳命され……、(担当編集氏をチラ見しながら)たんだよなぁ、さっき(編注:見事達成!)。
――着想の話に戻らせていただきたいんですけど、一番キモとなる実用部分でも「匂いをかがれるフェチ」だったりとか「シッポを使ってアレコレ」だったりとか、作品毎にいろんなバリエーションを用意してますよね。ネタはどこから?
青橋 その時、読んでる本とかですかね。直接的なネタじゃないんですけど、ヒントとかが出てきたりするんで、メモを取ったりはしています。反対に自分の嫌いなプレイとか、女の人が読んで「イヤだな」と思うものは書かないようにもしてますね。
――自分の嫌いなプレイはまだしも、女の人の嫌うプレイがイヤなのは、なぜ?
青橋 イラストレーターに女性の方もいらっしゃいますし。
――あっ、そこにも配慮されるんですね。
青橋 あとは自然にネタが浮かんでくる感じですかねぇ。「ハッピーエンドにしよう」ということを念頭に置いておいて書いていると、それに見合ったアイデアがいろいろ出てくるんですよ。それをあとからプロットを無視して入れちゃうこともあります。ただ、自分自身、どこまで本気なのか判らなくてボツにしたネタも多いですけどね。
――ボツったネタって?
青橋 毎回言ってるのは「触手出そう!」
――また、先生の作風にはえらい不似合いな小道具ですねぇ(笑)
青橋 『彼女は触手少女』(笑)
――それがもし出たら、僕は大絶賛させてもらいますよ。「買え! とにかく買え! これ書いたヤツ、たぶんバカだから」(笑)
青橋 決めゼリフは「キルタイム(コミュニケーション)に負けるわけにはいかないのよ!」(笑)
――で、先生の場合、女の人が読んでもイヤにならない表現で、かつ、ハッピーエンドになるんですよね。触手にウワーって攻められておきながら。
青橋 もちろん!
――素晴らしいまでに下らないな(笑)
青橋 でも、登場キャラクターにはどれも愛着があるんで、全員ハッピーエンドにしたいんです。だから、実際の作品も書き始める前から本編のエンディング、「誰と誰が結ばれる」っていうエンディングに加えて、各キャラクターのその後の物語もある程度考えておくんですよ。以前、それを編集さんに言ったら、驚かれました。
――確かにブログでスピンオフ的な話を書いてらっしゃいますけど、それを事前に考えてたんなら驚きますよ。本編にはまったく必要ないわけですから。
青橋 全員幸せになってもらいたいんで。あと、いつ続編出してもいいように。
――ハハハハハ。
青橋 全作品のうち2/3くらいは、その後の物語を想定してますね。「売れたら書こう」というスケベ心で(笑)
――ただ、基本的に美少女文庫では、続編ってナシだったんですよね?
青橋 だから、シリーズ物にも「第1巻」「第2巻」っていう数字は入れてないんです。『メイドなります!』シリーズ2冊(『メイドなります!~彼女は幼なじみ』『メイドなります!~すくみず』)も、どっちが続編かわからない。
――そうですね。
青橋 私は便宜上1、2って呼んでますけど、どちらから読んでもいいような作りにはしているんです。続編に当たるこれ(『メイドなります!~すくみず』)の第1章には、ちゃんと(1作目となる『メイドなります!~彼女は幼なじみ』の)ダイジェスト的な話を入れてますし。実際、2作目を読んでから1作目に行く人も多いみたいですよ。
――僕、そうでした。
青橋 単独で読めるようにしなければいけないんで、難しいことは難しいんですけどね。ただ『彼女は~』シリーズみたいに、キャラクターでお遊びなんかをすることもありますよ。(巻をまたいでサブキャラクターが)繋がってたりとか。
――そういう小ネタがファンにはうれしかったりしますからね。そこに気づけたことで優越感、って、しょーもない優越感もあったもんですけど、とか、作家さんとの共犯意識が生まれたりしますし。
青橋 確かに読者さんの反応を見ると、ちょっとだけですけど、喜んでくれる方もいるみたいなんで。次のもたぶん繋がるんじゃないかな? あんまりやると、容赦なく削られるんですけどね(笑)
⇒第3回に続く

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2007/01/09

青橋由高インタビュー第1回「作家なります!~ゲームライター」

今からちょうど1年前になる'05年末、フランス書院のジュブナイルポルノレーベル「美少女文庫」の作家・青橋由高先生を取材させていただいた。'06年1月24日発売の扶桑社『週刊SPA!』1/31号「超保存版・上級者のための[活字エロス]研究」特集のためだ。

件の『SPA!』発売時のエントリにも書いたが、先生が過剰なまでにサービス精神を発揮してくださったこともあり、インタビュー自体は、非常に面白く転がったのだが、いかんせん誌面構成の都合上、文字量が少なかった。全インタビューの1/10も載せられなかったのではないだろうか。

そこで、拙ブログでは再三にわたり「いずれ補足情報も含めた取材後記を書く」と触れていた(しかも、先生から、ほぼご了解のコメントをちょうだいしていた)にも関わらず、根っからの遅筆と筆無精で、放置すること1年! 「遅筆で筆無精ってどんなライターだよ」と己にツッコミを入れたくもあるが、この正月休みにようやく重い腰を上げ、インタビュー完全版をまとめることができたので、今回から5回にわたって、その全文を掲載したいと思う。

先生の言葉はいちいちが面白く、また官能小説家、そして、同文庫の「エース」としての矜持も伺える非常に意義深いものとなっている。インタビュー自体が1年前のものである上に、質問者がボクという弱点はあるが、十分読み応えのあるものになったと自負している。青橋先生、ジュブナイルポルノファンはもちろん、まだジュブナイルポルノを読んだことのない方にもご一読いただきたい。そして、少しでも興味を持ったなら、ぜひ、青橋作品を手にしてもらいたい。全国コンビニ、駅売店でも販売する一般誌たる『SPA!』があえて取り上げるだけに、先生は確実に“書ける”作家だ。エロスが大好きな男子(もちろん女子も!)なら絶対に損はないはずだ。

最後になるが、全世界に開けっぴろげになるインターネットにインタビューを掲載することをご快諾いただいた青橋由高先生と美少女文庫の担当編集様に感謝したい。本当にありがとうございました!

※前述のとおり、インタビューは1年以上前に行っています。そのため、現在の状況と異なる部分もあるかと思われますが、ご了承ください。


――まず、すごくベタな質問なんですけど、デビューのきっかけは?
青橋 普通に物書きになりたかったんですよ。学生時代からチマチマしたライターの仕事はあったんで、大学卒業するころには「デビューできるかなぁ」なんて思ってたんです。実際、ゲーム雑誌のライターの仕事が決まっていましたし。
――僕らみたいな雑誌メインのライター仕事ですか?
青橋 はい。でも、決まった2日後に雑誌が潰れまして……。
――ハハハハハ。スタートダッシュ以前につまづいてるじゃないですか!
青橋 ねぇ。さすがに「これはマズい」と(笑)。それで「ゲームのシナリオとか書けるかなぁ」って思って、練習で中編を書いてみたんです。で、書き上げたんだから「これを寝せておくのはもったいないな」と。どこかに送ろうと思って調べたら、フランス書院に「ナポレオンXX(ノベルズ)」(美少女文庫の前身に当たるフランス書院のジュブナイルポルノレーベル)とかいうのがあるらしいことを知ったので、なら、ここに送ろう、と。そして送ってみたんですけど、1カ月、2カ月、3カ月経っても連絡がなくて。「これは落とされたな」と思っていたら、今、目の前にいるこの方(担当編集氏)からメールが届いたのかな。
――ちょっと時間はかかったけれど、お返事はいただけた、と。
青橋 ええ。で、そのころには、もう美少女文庫の企画が始まってたんで「こちらで書いてくれ」という話をもらったんです。
――美少女文庫創刊というと、2003年ごろですよね。そのころは、まだジュブナイルポルノも黎明期だし、認知度も低かった。だから、ライトノベル、要はエロ抜きのものを書いてみよう、という人の方が多かったのかな、とも思うんですけど。
青橋 もともとミステリーが好きで「ミステリー作家になりたいな」と思ってたんですけど、明らかに才能がないのが、高校生くらいで判っちゃって(笑)。で、いろいろ物書きになる道を模索していて、ライトノベルも、その候補のひとつにはあったんですけど、なんだろ? あんまりピンと来なかったんです。作品を送ったこともないですね。
――へぇ、なんか意外な感じが。
青橋 その点、嗜好的に「(官能小説は)たぶん書けるんじゃないかな」という予感がありました。第一、練習で書いたのが美少女ゲームのシナリオを想定したものだったし「官能小説といえばフランス書院」というイメージもあった。で、フランス書院のホームページに行ったら「原稿募集」って書いてあったから送ってみたというのが本音かも。実際、あんまり深く考えてなかったんだろうなぁ(笑)
――ライターデビュー前に取引先が潰れてたのに他人事?(笑)。ただ、実際、予感は的中した、と。それまでにいわゆるジュブナイルポルノを読んだことは?
青橋 これが、なかったんですよ。初めて読んだのは、たぶん、編集部からいただいた、わかつきひかるさん。「売れてますよぉ」とか言われて。実際、読んでみたら「すごーい。面白ーい」って。ただ「これより面白いのを書かなきゃいけないのか」ってヘコみましたけどね(笑)
――先生の作風は基本的に定番ラブコメじゃないですか。この手の作品って、定番であるがゆえに読者を選ばない半面、それを量産し続けると、どうしてもマンネリ化するおそれってあると思うんですよ。
青橋 ええ。
――でも、先生は毎回シチュエーションに凝ることことで、どれもハッピーエンドのコメディでありながら、きちんとそれぞれテイストの違う作品に仕立てている。剣道部だったりとか、スクール水着だったりとか、ヒロイン3人だったりとか。このアイデアはどこから生まれてくるんですか?
青橋 ほかの作家さんは知らないんですけど、私の場合、いつも打ち合わせの時点でイラストさんが決まってるんですよ。
――あっ、イラストレーターさんが先に決まってるんですか。
青橋 はい。で、イラストさんのイメージってあるじゃないですか。たとえばですねぇ、みさくら(なんこつ)さんだったら、こういうキャラや、こういうシチュエーションがお得意だし、似合いそう、とか。そこからシチュエーションを決めて、そのシチュエーションを活かすための設定やキャラクターを考えて、と。みさくらさんだったら「ちょっとファンタジーっぽい話が合うのかな」「じゃあ、悪魔と天使ってどうだろう?」って感じですね(そうしてできあがったのが『悪魔な彼女、天使な妹』)。あと「妹を書いたら、次はお姉ちゃんに行かなきゃな」とか、同じようなネタが続かないように配慮はしてますね。
――スゲーな。「絵を活字で物語化する」って、ものすごい高度な作業じゃないですか。
青橋 いやいや(苦笑)。あと、編集部からのオーダーもありますね。『メイドなります!』シリーズなんかは編集さんとの打ち合わせから生まれた作品です。今でこそいろんな作品がありますけど、美少女文庫創刊当初って、学園物のような「現実系」で行こうってコンセプトがあったんですよ。で、ある日、打ち合わせをしていた時に「ところで、メイドさんっていうのは、現実系なのか否か?」って話になって……。
――確かに(笑)。現実にメイドって商売はあるけど、近所にはいないし、非現実っちゃあ非現実だ。
青橋 ですよね。で、編集さんが「なら、実験だ」と。だから、私が「誰が書くんですか?」って聞いたら、なぜかこっちを見てるんですよねぇ(笑)
――人柱決定!
青橋 「あっ、これは行かなきゃいけないんだな」と。「じゃあ、メイドさんが、いきなり自宅に現れたら面白いだろう」ってパパパッと決めて。ただそれだけのノリで始まった話なんです。
――それが今や人気シリーズだから、わからないもんですねぇ。
青橋 ただ、当時の美少女文庫に続編、シリーズ物ってなかったんですよ。今も積極的には考えてないんじゃないかな。
――マンガなんかにしても、第2巻、第3巻って第1巻より売り上げは落ちがちですからね。だったら、書き下ろしの新作の方が安全かもしれませんね。
青橋 だから、シリーズ化しようって話が持ち上がったときも「コケるかもしれませんよね? 危ない橋ですよね? 誰が渡るんですか?」って聞いたんです。そしたら、やっぱり私を見るんですよ。
――ハハハハハ。しかし、スゴいですね。絵描きさんの作風や、編集サイドの意向を汲んだ上で、きっちり先生の世界観に落とし込めるっていうのは。作家的でありながら、職人的でもあってカッコいいですよ。作家先生っていうのは、僕らライターとは違って、テメーの書きたいものをワーっと書くもんだと思ってましたから。
青橋 同時期に発売する他の作家さんの本のこととかも考えますしね。同じネタでカブったら申し訳ないですから。
――同時刊行の3点が全部妹物じゃ、姉萌えの人は「何を買えばいいんだよ!」ってなっちゃいますもんね。
青橋 ただ、〆切遅らせてるから意味ないんですけどね(笑)。「また、妹で重なってんじゃん」って。
⇒第2回に続く

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週刊ビジスタニュースに寄稿しました

ソフトバンククリエイティブの発行するメールマガジン「週刊ビジスタニュース」に'06年8月30日と12月13日に寄稿させていただきました。

お題は8/30分が「非モテについて考える」、12/13分が「ちょい不良(ワル)を襲うモテの魔の手とは?」

“セックスレス新婚”、“セカンド童貞”の二つ名をほしいままにするボクが書いていいもんなのか、はなはだ疑問ではあるお題ですが、おかげさまで「大岡山の空」や、「finalventの日記」で捕捉していただけたようで、拙文もちょっとはみなさんの頭に引っかかってくれたのかな、とうれしく思っています。

しかも「大岡山~」では「非モテとして悠々自適に生きていきたいという個人的な欲求と、少子化・社会福祉といった社会的な問題について、どう折り合いを付けるべきか」、「finalvent~」では「40代中年男子はちょい不良かもしれんが、50代以上の恋愛観は? 不可視になってない?」と、新たなテーマとなりそうな見解をいただく始末。確かにメルマガではそれらの点について触れられなかったので、今後はこの辺りを掘ってみようかと考えております。

というわけで、どなたか仕事ください(笑)

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2006/11/07

夢のコラボ(オレ限定)

Birdy今売りの『週刊ヤングサンデー』誌で、ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』のアニメ化特報記事を執筆しました。写真のとおり、何を血迷ったか、ゆうき先生と名前を連ねちゃってます。取材もさせていただいたし(40分程度の取材時間のうち、10分以上は「アニメ版『デスノ』がオモロい」「『ブラック・ラグーン』のアニメ第2期が始まるのって今週だっけ?」なんて話)、もう思い残すことはありません。もうひとりの会いたいマンガ家であるところの、ちばあきお先生のもとに旅立ってやろうかと思っている次第です。

さて、記事の内容ですが、ぶっちゃけ「アニメになるよ」ということ以外何も決まっていないので、情報らしい情報といえば「アニプレックスと出渕裕氏が音頭を取って、アニメ化プロジェクトが始動する」ということだけ。さすがにこれではカラー4ページは構成できません。1ページがせいぜいです(実際、最終ページにアニプレックス・植田&出渕対談を掲載)。扉ページを除いても、見開き2ページが余ってしまいます。

というわけで、考えたのが「各界著名人から祝辞をもらおうぜ」。

これが思いのほか功を奏したのか、妙にド派手な見開きができあがりました。ゆうき先生の描き下ろしイラストを取り囲むように並ぶメンツは、安彦良和、庵野秀明、谷川流、高田明美(描き下ろしイラストの着色も担当)、海洋堂・宮脇社長、そして栗山千明。『ガンダム』あり、『エヴァ』あり、『ハルヒ』あり、『うる星やつら』『めぞん一刻』『パトレイバー』あり、ハリウッド女優あり、と、やたらとやたらなメンバーを並べちゃいました。もうひとり、小学館社長ってのも考えたんですけどね。担当編集さんから「誰にコメントもらったら面白いと思う?」って聞かれたんで「御社社長とドラえもん」って答えたら、真顔で叱られました。32にもなって。やっぱり、ダメか。

あと、ボクと担当編集さんは、単に「コアなマンガ・アニメファンらしいから」というだけで栗山千明に祝辞をもらうことにしたのですが、実は『バーディー』には、千明(ちぎら)ってキャラが登場するんですよね。彼女の祝辞の中で指摘されるまで気づかなかった……。栗山千明の千明に関するコメント(って、判りづれぇなぁ、おい)は、単行本14巻の帯に。こちらには本誌掲載分とは別の「アニメ化おめでとう」コメントが載っています。

今後、制作スタッフやキャスト、放送枠などが決定し次第、随時、同誌にて情報を公開する予定になっています。まだまだ死なせてはくれないようです。

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2006/10/30

ケンカ野球、始めました

ブログを放置すること幾星霜。そんなこんなしている間にも連載は続いていくわけで『週刊SPA!』の連載「独立愚連広報部」の第4回、第5回が誌面に掲載され、「WebSPA!」で公開されました。この2回の“勝手に”クライアントは「巨人軍」と「亀田興毅」。

まず「巨人軍」。WebSPA!にも書いたとおり「あの視聴率の低迷ぶりはアカンだろ」とばかりに、蛙男さんにCM制作を持ちかけてみたところ、開口一番「いや、野球見ないんスよね。今、巨人のスター選手って誰なんですか?」。まあ、こちらの回答は当然「上原とか、高橋とか。あと李承燁」。これに対しては「それ、誰?」

仕方がないので、我々が注目したのが「日テレ・巨人戦中継が5月から9月までの間、一度たりとも『いい旅・夢気分』に視聴率で勝てなかった」という事実。このニュースを膨らませて、どうにかCM化することに。

「ナベツネが『上原が全国各地を旅して、五月みどりあたりと一緒に温泉に入ってる番組を作ろう』って言い出すってのは? で、PinPで画面の隅っこに小さく野球中継の映像が流れてるの。そんな巨人戦中継。もちろん上原は試合で投げないけどね。五月みどりとしっぽりやってる最中なんだから」
「ビジターゲームのときに各地の名物を紹介するのは? 広島戦なら、広島の1塁手がお好み焼きを食わせてくれて、2塁手が牡蠣食いに連れてってくれて、3塁手が安芸の宮島を案内してくれるって感じで」
「巨人の選手が出塁できなきゃ意味ないじゃないですか。それでなくてもBクラスのチームなのに、出塁機会なんて大してないっスよ」
もはや、視聴者に「巨人戦を観よう」と訴えるCMなのか、新しい巨人戦中継を日テレにプレゼンするCMなのか、さっぱりわからなくなりつつも「くだらないからそれでいいや」とばかりにネタ打ち合わせ終了。

で、待つこと数日、上がってきた映像がこれ。たぶん、これをお読みのみなさんとボクの感想は同じだ。全然違うじゃん(笑)。しかも、くだらなさ、さらに倍! 尺も普段の倍!! でも、野球をしているシーンはゼロ! あと、この巨人帽親子はいろんな意味でアウトじゃねぇか? なんか、とんでもないものが出てきちゃいました。

素直に思う。あの人(蛙)、頭オカシイわ!

一転、ストレートな応援CMになっているのが「亀田興毅」。褒めていないどころか、褒め殺しですらない、あさっての方向に行っちゃった内容ではあるものの、一応「亀田がいかにスゴイか」はアピールできている気が……。あと「TBS『NEWS23』でレギュラーコーナー(視聴者にアニメを投稿しろ、ってハードル高すぎねぇか、『23』?)を持つ蛙男さんが亀田ネタをやる」というチャレンジができたのも、良かったかな、と。Goサインを出す判断基準が蛙男サイドの「大丈夫ッスよ」というテキトー極まりないひと言なのが、我がことながら、ステキだなぁとは思うのですが……。

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2006/10/17

コラボ、始めました

Utsukushi「毎週公開されるもんなんだから、作り手も毎週告知しろ」って感じの『独立愚連広報部』。本日、その第3回目のCM映像が『週刊SPA!』のサイト「WebSPA!」で公開。マンガ版が『SPA!』本誌に掲載されました。なんでも、先々週の公開開始早々「WebSPA!」内で一番のアクセス数を誇るコンテンツになったのだとか。企画の発端こそ「でっち上げ」ながら、それなりに労力を使っているだけに、なによりなにより。ご覧いただいた方、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

で、まずは、先週のネタ「岐阜県庁」。実はこのプロットを作ったのは、蛙男さんではない某有名FLASHクリエイターさん。「独立愚連広報部」は蛙男さんに、数人のクリエイターやら、ボクらやらが加わっての「~広報部」なので、別のクリエイターさんが考えたネタを蛙男さんがアニメ化するというパターンもアリなわけです。

連載第1回目のクライアントは『SPA!』で決まっていたのですが、そもそも「~広報部」は「話題の企業、商品、団体、スポットを広報しつつ、ガチのクライアントを待つ」という連載。そのため、連載第1回目のネタ打ちの時点で一応「2回目、どこをクライアントにします?」的な話をしておくことに。いくつか候補は上がったものの、社会的なインパクトの大きさや、ネタ決定から誌面掲載までの1カ月間のうちに陳腐化しない保ちの良さ(笑)から考えて「次回はよほどのトピックでもない限り、岐阜県庁だろう」ということになり、その日はそれで解散。

そして、2回目のネタ打ちの日、開始早々、おもむろに一片の紙を取り出す蛙男&某氏。なんでも某氏がプロットをすでに作っていたのだとか。上記リンクの映像をご覧のとおり、素晴らしいまでにくっだらないダジャレと、バッチリ岐阜県庁を応援(?)する内容から、即採用と相成りました。

今週のネタは「安倍晋三」。ネタ出し&資料提供係であるボクは、写真のとおり『美しい国へ』や、マニフェストを読んでみたものの、ボクの頭が悪いからなのか、彼の言葉が足りないからなのか、果たして何がしたいのか、さっぱりわからずじまい……。「WebSPA!」や『SPA!』本誌にもあるとおり、蛙男さんから「で、彼の政策は何なの?」と尋ねられても「たぶん『再チャレンジ』と『ミサイルディフェンス』?」などと「夕方、テレビアニメの前後にやっているから仕方なく」ニュース番組を見ている小学生でも答えられそうなことを繰り返す始末……。あげく「ミサイルディフェンスだし、安倍をガンキャノンみたいにしません?」って、それこそ、アニメ見てる小学生じゃないんだからさぁ。しっかりしようよ、俺。

で、ボクから提供される異常に少ない情報をもとに作られたのが、この映像。誰がなんと言おうと、これはCMです。というか、これがCMでなければ、来週分はどうせいと。もっとヒドいことになってます(笑)。Don't Miss It!

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2006/10/04

メディアミックス、始めました

Kaeru_1その昔、競輪選手の中野浩一が、お姉ちゃん数人を連れてカラオケ屋に行った時、そのカラオケのモニタに彼が出演しているCMが流れていたのを見て、

「ハゲてんなぁ、オレ」

なんてカッチョ良すぎることを言ったのだそうな。そんな彼の男気を見習って、右記画像について、ひと言、言うなら

「鼻デカいなぁ、オレ。チンコ小さいくせに」

さて、この画像は何かというと、FLASHで制作したテレビアニメ『THE FROGMAN SHOW』の作者・蛙男商会氏の最新アニメ『秘密結社 鷹の爪団 独立愚連広報部』のひとコマ。今週から『週刊SPA!』で連載が始まった作品です。毎週、話題の企業や商品、人物の応援CMを蛙男氏が制作し、それをSPA!のサイト「WebSPA!」で公開。それとあわせて、その映像をボクと担当編集氏がコミカライズして誌面に掲載しています。以前、SPA!別冊の『Digi@SPA!』という雑誌で蛙男氏を取材したご縁で、先方より「どこか紙媒体で蛙男作品を展開したいんだけど、紹介してくんない?」てなお話をいただいたので、この企画をでっち上げて『SPA!』本誌に売り込んでみたところ、おかげさまで見事採用され、本日より、無事、掲載の運びとなりました。アニメとマンガのメディアミックスです。目指せ、涼宮ハルヒです。SOS団より、鷹の爪団です。

今回、ボクらが勝手にチョイスしたCMクライアントは『週刊SPA!』。「男の[結婚できなかったらどうしよう]症候群」とか「[セカンド童貞君]が抱える恋愛トラウマ」なんていう、いかにもSPA!チックな特集タイトルにツッコミを入れまくる、およそCMとは思えないくっだらない内容になっております。

「今すぐコンビニに走って『SPA!』を買ってくれ」などと贅沢は申しません。とりあえず、下記リンクから、蛙男さんの新作映像をお楽しみください。そして、ちょっとでも面白いと思ったなら、明日の昼休みにでもコンビニでSPA!の88ページにお目通しいただけると幸いです。毎週毎週、クライアント(ネタ)のピックアップやら、プロット作りやら、コミカライズ作業やら、結構手間ヒマかけて作っているだけに、ガッカリさせない内容にはなっているはずなので。

WebSPA!「秘密結社 鷹の爪団 独立愚連広報部」
http://spa.fusosha.co.jp/spa0014/

あと、本連載ではマジメにクライアントを募集しています。ボクら独立愚連広報部にCMを作らせてくれる企業や、CMを打ちたい商品がおありの方は、narima74@gmail.comまでご連絡ください。
※スパムメール対策のため、メールアドレスの@を全角表記しています。お手数ですが、メール送信時には半角に打ち直してください。

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2006/05/11

日経エンターテイメントって、凄ぇ!

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ご無沙汰しています。媒体名が微妙に間違っている件については、下記リンク参照。

5/2発売の『日経エンタテインメント!』6月号から始まったコーナー「.ent!」内で「ブログ日記拾い読み!」という連載を始めました。有名人さまのブログをダラダラ眺めては、ブツブツと何か言ってみるっつう仕事です。ウン万円の原稿料に対して、魔法使いカフェに自腹で数千円ぶっ込んでくる非常にコストパフォーマンスのよろしくない仕事だけに、ぜひともご購入の上、ご一読を。「なぜ、ブログにあれこれ言うのに、魔法使いカフェ?」てな疑問をお持ちの方も、ぜひ最寄りの書店に。今ならもれなくオリラジピンナップ付き!(このブログを見に来る方々に有用な情報かどうかは知らないけど。だからこそ、彼らがピンナップになっちゃう事実には驚いた)

なお、取り上げたブログは、辛酸なめ子先生とよゐこ・有野

よゐこ有野 書記係に立候補します「日経エンターテイメントって、凄ぇ!」
http://blogs.yahoo.co.jp/arimoro05/34052822.html
一応、反響はあったっぽいんだよなぁ。

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2006/01/24

なにか載りました

banana今日売りの『週刊SPA!』1/31号「超保存版・上級者のための[活字エロス]研究」の一部を執筆いたしました。

執筆内容は、まあ、当然っちゃあ当然のジュブナイルポルノパート4ページ。「ジュブナイルポルノって何よ」「どんなレーベルがあって、どんな作家がいるのか」「『ゲドマガ』なんつう文芸誌も出てまっせ」なんてことを書いています。

「研究」と銘打ってはいますが『SPA!』という媒体、読者層の性格上、歴史・作家研究などをゴリゴリと進めても仕方ないわけで。初稿では「'80年代後半に富士見書房が『くりいむレモン』などのノベライズ版を刊行したのが起源か」だの「21世紀頭ごろには『二次元ドリームマガジン』以外にも、英知出版『ドレグラ』、東京三世社『コミックメガドリーム』といった文芸誌もあったが、あえなく休刊」なんて書いたりもしたのですが、あえてカットしました(文字数も少なかったし)。あくまで、現況を俯瞰する構成になっています。そのため、もしかするとファンの方には物足りないかもしれません。

ただ、手前みそながら、コンビニ、駅売店でも買える一般誌でジュブナイルポルノ各レーベルを紹介し、青橋先生、謡堂先生、『ゲドマガ』岡田編集長の言葉を拾えたことには多少の意義があったような気はしています。ボクの担当外ですが、特集後半の内藤みか先生、尾谷幸憲先生の対談はなかなか示唆に富んでますし。ジュブナイルポルノファンの方はもちろん、エロが大好きな男子のみなさんは、機会があれば、目を通してみてやってください。

あっ、あと、ボク、「コンバンハチキンカレーヨ再」のハタさんと一緒に妄想垂れ流してます。あげく、顔出し。一応ご報告まで。

それと、今後、取材後記なんかもポツポツと書いてみるつもりです。先日のエントリにご本人自ら寄せていただいたコメントのとおり、文字数の関係でとんでもなく短くなってしまった青橋先生インタビュー(あと、謡堂先生の)って、実は抜群に面白かったりしたので、寝かしておくのはもったいないですし。そちらもお読みいただけると幸い。

【訂正】
同特集P72「二見ブルーベリー文庫」の紹介文中に誤りがありました。ゆずはら先生の『試作品少女』は『ファウスト』掲載の「一般小説」ではなくて「マンガ原作」のジュブナイルポルノバージョン。小説掲載誌は『カラフルコミックピュアガール』や同人誌ですね。すみません、完璧に勘違いです。謹んでお詫びの上、訂正させていただきます。

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2006/01/22

なにか載ります

「フランス書院 On-Line・編集部発 最新情報」より

☆青橋由高インタビュー☆
 来週24日(火)発売 週刊SPA!にてなにか載ります。
 というか、青橋先生が恥をさらして(?)インタビューを受けました。
 いや、本当にありがとうございました。
青橋先生のブログでもご紹介いただいたようで。こちらこそ、その節は貴重なお話ありがとうございました。というわけで、お話伺ってまいりました。詳細、取材後記は後日。

ちなみに「美少女文庫スレ」

677 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 05:44:42 ID:NDVM3GIS
SPA!は「最近流行りのフーゾク・エロ嗜好」みたいな特集をよく組むからな
それ関連のインタビューだろう
は、残念。かすってはいるけど、ちょいハズレ。もっとモロな企画です。

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2006/01/13

あけましておめでとうございます

新年一発目が宣伝というか、お仕事履歴ってのもアレですが……。

今週売りの『週刊SPA!』1/17号「新春[ジャンル別(裏)ランキング]ベスト10」の一部を執筆しました。ボクが担当したのは

・アイドル写真集(識者:杉作J太郎氏)
・ネットの祭り(識者:加野瀬未友氏)
・メイドビジネス(識者:JUN氏)
・音楽ビジネス(識者:ウチのボス
・アニメ業界(識者:アニメ会・国井咲也氏、沖縄の比嘉氏)
およそ“自称・ITライター”とは思えないラインナップですが、識者のみなさんがビビッドなコメントをくださったおかげで、なかなかの内容になりました。特に杉作さんはコンセプトの打ち出し方といい、コメントといいステキすぎ! パッと見フツーの記事ですが、よくよく読むと完璧にオカシイです。機会があれば、ぜひご一読を。

以下、余談というか、こぼれ話。それも、どこぞのクソOLのクソ日記クラスの低レベルなヤツ。

今回、識者選びで唯一頭を悩ませたのが「メイドビジネス」。

以前「メイドカフェでGO!」と「takaxoの食い物屋レポート」の管理人さんにチャット取材したことがあるけど、どちらも地方在住の方だから取材に伺えない。「アキバblog」のgeekさん? でも、あの方はアキバのよしなしごとに強い方なわけで、メイドビジネス単体にお詳しいわけでもなかろう。

はてさてどうしたもんかなぁ、などと考えていたのが、去年の11月下旬。とりあえず、それはそれとして、自宅で『ネットランナー』の原稿を書いていたら、付けっぱなしにしていたテレビに、そのねとらんの編集長さまがご登場。〆切を遅らせていただけに、なんかイヤな偶然だ。

内容は、夏にねとらんが仕掛けた「メイドさんだらけの大運動会」の舞台裏のレポート。そのレポートの主役として取り上げられていたのが、JUNさんだ。なんでも、運動会の企画から、メイドさんのブッキング、会場設営まで担当なされたのだとか。

ここで「ボクは思わず叫びましたね。『コイツだぁ!』って(笑)」とでも書きゃあいいんだろうが、30超えたオッサンが、自宅でひとり奇声を上げるわけもなし。「ああ、この人、ピッタリじゃん」とばかりにブログを検索して、依頼メールを送信。取材させていただくことに相成りました、と。

以上、思った以上に中身がなかった余談終了。クソOLというか、クソ以外の何物でもなかったが、とりあえず、オチをつけるなら、ねとらん最高!

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2005/12/12

Let Me Entertain You

本日発売の日経エンタテインメント!1月号増刊『.ent!』(ドットエンタ!)というネット誌の「ブログ日記拾い読み!」を執筆しました。内容は、今年話題になった「社長」「タレント」「お姉さん」ブログのピックアップとツッコミ、吉田豪さんへの取材原稿(オススメブログ)まとめです。「日経BP」『日経エンタ!』というブランドイメージからすると、結構ギリギリなことをやってみました(乙部ブログと三原舞ブログのレビューは、ギリギリ、ハミ出しちゃったらしく、マイルドに手直しされてました)。

雑誌自体も結構なチャレンジャーです。キャリアやプロバイダに電話さえできれば、どんなバカでもブロードバンド回線が引け、2ちゃんやブログからちょっとマニアックな情報を引っ張ることができるようになった今、コンシューマー向けのネット技術、サービス情報を「ネット誌」という紙媒体で紹介することには、かなりムリが出てきています。

そういう意味では『電車男』の聖地巡礼をしてみたり、石原壮一郎に堀江と三木谷の大人力を測定してもらったり、長嶋有がネットのトレンドをくさしまくったりと、ネット周辺のバーチャルなアレコレをリアル目線で切り取る本誌は新しい存在なのではないでしょうか。なぜか渡辺淳一先生インタビューが載ってるあたりもステキです(ボク的にはまったくもってどーでもいいけど、市川拓司と石田衣良も登場)。駅売店やコンビニにも置いてあり、価格も380円と手ごろなので、本気で読んでみてください。

entあと、弊ブログ向けのネタも。今年の萌えキャラのトレンドを総括する「電脳メイドアリサ」という企画を、テキスト・しみずぺと子、イラスト&マンガ・椛杏『はぐれ委員長・ユリカ』コンビが担当。アリサちゃん、かなりメゴいです。

【追記】
あっ、「小明の秘話」の紹介文の意味が通じなくなってる……。「ならやたかしのマンガ『ケンペーくん』の広告を貼り付けるグラビア“アイドルらしからぬ”ブログ」じゃないと、訳わかんねぇじゃん。確か原稿にはそう書いたはずだし、校正の時に勘違いして「“」「”」内を削っちゃったかな。こんな場所でなんですが、謹んでお詫びし、訂正いたします。すみません。

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2005/12/08

2D or 3D

20051213h今売りの『週刊SPA!』12/13号「[これをやったらまったくモテない]大全集」の「もしかしてオタクはモテる?」ページを執筆しました。260人超の女のコを対象に「オタクって恋愛の対象?」「何オタクなら付き合える?」ってなアンケートを実施。その結果から判ったことをレポートしています。結構意外な結果になっているので、ぜひご一読を。すでに「しろはた」でも指摘されていますが、『電車男』のヒット以降、女のコの気分が変わってきているみたいです。

実はボク、この手のアンケートまとめ、得意だったりします。以前日経BP『ネットナビ』誌の「プロバイダー実力ランキング」という企画で、数カ月に1度、数千~数万のアンケート結果を分析しつつ、プロバイダー各社の悪口を言うって作業をやってたもので。

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2005/05/06

H♂t_SPA!春

cover5/2発売の扶桑社『H♂t_SPA!春』号「決定版 今、[0円でもらえるもの/100円で買えるもの]大百科」の無料ネットサービス、フリーソフト紹介の執筆を担当しました。紹介した各種サービスの中でも、特にイイ感じなのがUSENの無料インターネットテレビ「GyaO」。『冬ソナ』やら、モー娘。の1stライブやら、マライヤ・キャリーライブやらを放送したり、これまでのタダネットテレビとはコンテンツの充実っぷりが違うな、と。ギャガ・コミュニケーションズの経営支援をしたり、エイベックスの筆頭株主になったり、映像・音楽業界と熱心にコラボってたUSENの本領発揮という感じでしょうか。とりあえず、このゴールデンウィーク中はダラダラと『あしたのジョー』を観てました。

あと、同特集内の都内ゴミ漁りツアーにも同行。アキバで同人誌とエロゲーム誌をゲットしたり、六本木でパトリック・コックスのライターを拾ったりと、妙にできすぎなのがなんともインチキくさいのですが、事実だからしかたがない。当たり前の話ですが、街々によって暮らす人の色って違うんだなぁなんてことが確認できる内容になっています。

表紙のとおり、エロエロな雑誌ですが、機会があればご一読を。

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2005/04/28

Y.I.G! Y.I.G!

1030200501_m本日発売のソフトバンクパブリッシング『Yahoo! Internet Guide』6月号、今月のクローズアップにて「検索連動型広告」についての記事を執筆しました。GoogleやYahoo!でキーワード検索すると、結果画面に出てくる「スポンサー(サイト)」なんて感じのアレのことです。アレがどんな仕組みになっているのか、どのくらいの費用で出稿できるのか、出稿までの手順は? など、概論的なことをまとめております。

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2004/09/08

最近のお仕事

■Yahoo! Internet Guide 10月号
yig200410.jpg「子どもとネットの付き合い方 大人はどう指導していくべきか?」というニュース解説記事を担当しました。6月の佐世保の事件を受けて、学校現場では、情報モラル教育についてどのような取り組みをしているのか、家庭ではどのような対策を立てるべきなのか、取材をもとに整理してみました。まだまだ事件から日が浅く、教育現場も対策を模索中の上、子ども1人1人のパーソナリティが違うため、紋切り型に「こうすべき!」と断言はできなかったのですが、情報モラル教育に取り組むきっかけや、現状を知る助けにはなるかと思われます。

あと、第1特集「インターネット情報サイト1000」の「ニュース」「調べる・学ぶ」カテゴリも担当しています。

■特選街10月号
tokusengai200410.jpg特集「一億人のネット活用術」の「調べる」パート、Googleのインターフェイスの見方・使い方と代表的な特別構文を紹介する記事を担当しています。最近、各誌でも盛り上がっているGoogleネタをコンパクトに再整理したつもりです。ゴリっと堅めの雑誌で、テクニック的なことを紹介するのは久しぶりだったので、内容に似合わず、本人は結構楽しく作業してみたり。

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2004/05/18

【未承諾広告】

すみません。『Fate / stay night』ネタよりもさらに弊サイトとは関係ないのですが、宣伝です。

本日売りの週刊SPA!誌「チャート式理解[出会い系徹底攻略]大全」特集の「ネット系出会いサービス」パートの記事を書きました。さまざまな出会い系サービスに出入りする女のコの本気度を探ろうという企画で、各サービスの概要紹介に加えて、体験取材も敢行しています。自分のヘタれっぷりを満天下にアピールしてみたり、こちらのドス黒い思惑など知らずに、ノコノコ、わざわざ会いに来てくれた女のコを捕まえて「ブス」呼ばわりしたりと、我ながら、ヒデェことを書いています。 あと、記事中のボクの似顔絵が非常に邪悪でイイです。よろしければご一読を。

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